その日が来ました♪
朝の先生方の回診の前に、掛け布団をたたみ、帰り支度をして正座して待ってました。
昭和なもので、指をついてお礼を述べる、私流の先生方とのお別れです。
何も言わず、うなずいて先生方は去って行きました。
我が儘言わなければ、即輸血すれば、こんなに長引かず、辛い思いもしなくて済んだかもしれないけれど、私はアイデンティティーの喪失とアレルギーの反応と何年も葛藤してきたから、このような決断をしたのだと私自身分かっているから、先生方や看護婦さんや介護の皆様に迷惑をかけてしまったと思います。
けれど、私なりに生きるということを真剣に考えた時間でもありました。
あざ笑うかのように、最後の朝食はメインディッシュが、味付けの無いがんもどき(5個)。
「なんでがんもがメインなの?Hさんは?」
「似たようなものかな・・・」とカーテン越しにHさん。
その後窓際で、残り時間いっぱい話しました。
だって、Hさんとふたりだけの夜があって、お互い自己解放して、会社の組織だったら無いくらい、いっぱいいっぱい語ったんですよね。
「娑婆の空気が吸いたい・・・」
Hさんのいつものそのセリフを何それ?って誰もが笑うし、私もそう思っていたけど・・・
誰にも最後は迷惑かけたくなくて、自宅まで歩いてみました。
「娑婆の空気だ!」と思いました。
空気に、匂いがある!
温度もある!
キンと冴えわたった空気が鼻孔を刺激して、その先に秋の匂いっていうのかな~、懐かしいような、森が最盛期を迎えているような空気感が川の流れと共に香っていました。
「娑婆の匂いだね、Hさん」ちょっとひとり涙ぐむんですが、それからが大変!
*勢い余ってその足でスーパーに行く→総荷物量10キロ→歩いて帰る3~4倍の時間かかる。
*家の掃除→4時間動いたら、2時間寝ないと体が保たれない
*買い物→2キロ圏内現況限界
*お風呂→短時間のシャワーは、ひとりでも大丈夫だが、入浴はひとりでは無理。
*ジム→たとえスパエリアであっても、ジムエリアであっても、このような状況では、人に迷惑をかける可能性があるので無理。
(昨年は、ハロウィーンでコスプレしてた自分は、在りし日の思い出と認識して今年は大人しく自宅療養するしかないですね)
随分私自身、今年に入って所属社が変わり、頑張り過ぎて健康管理を怠っていたものだと痛感させられました。
あとで自宅で健康診断書を調べたのですが、丁度会社が切り替わる前の10か月前、血中ヘモグロビン量は9.9でした。
もともと体格も良好なので、その時は担当の先生からサラリと言われた程度でした。
見えないものほど、怖いかもしれませんね。
知識がなくて油断すると、命って簡単になくなっちゃうんですね、。
左から順番に「入院してあってよかったもの」
入院中に「人の幸せ」をテーマにマトリックス化を考えた構想メモ。
バカバカしいことも考える私だから、ファーストフードで余った薄いナプキンにボールペンでいきなり思ったことを書き込み、くだらないと思ったらゴミに捨てます。
もともとファーストフードのあれって、そういう宿命ですからね。
だけど今回は捨てられなかったです、良いひらめきだったので。
また、今日外出した際、ちょっと転んだりして内出血したりと、「貧血」はこれから真剣に付き合って行かなければならないものと、感じました。
血中ヘモグロビンは酸素を運ぶ役目をするので、それが極度に薄いと、酸素が行きわたらず、ちょっとした転倒や、ケガの出血に注意しなければなりません。
今の数値では、短時間の出血があっただけで、即病棟戻りになってしまいます。
年内はどう頑張っても自宅療養とリハビリの生活になると思います。
最後に・・・・・・
お遍路繋がりで、私のブログに来て頂いた方々には、誤解を招いてしまうものになったかもしれません、ごめんなさい。
ただ四国結願された皆様が実感されているように、何らかの形でいろいろな主査の結果があるかと思います。
私の場合は 著しく不健康的なそういう結果となってしまい、ひとり遍路がマイーナーなイメージを持たれる方がいらっしゃてもおかしくはないと思っています。
そういう現実があったことには耐えられませんが、女性は意外と頑張りすぎる傾向の方もいらっしゃるので、今回私のブログという空間を通じて、自由に書かせて頂きました。
沢山のお寺を巡ってみたり感じたりしてきたことは、私の心に深く残っています。
もしも、思いがけず命が失われることがあるとするなら、夫には言えないけど、私の遍路道途中ポイントというか、少しの給水地点かも(笑)ですね♪