休日に観光に出かけてみた。行き先はシグトゥーナ(Sigtuna)である。たぶん日本の観光ガイドで、この町に詳しくページを割いている本は非常に珍しいと思う。ダイヤモンド社の「地球の歩き方」に半ページ強の説明が載っているのが一番詳しい程度である。メーラレン(Mälaren)湖に面して作られた町で、980年に創建されたスウェーデン最古の都市(*注)の一つである。スウェーデンの詳しい地図を持っている方がいたら見て頂きたいのだが、ストックホルムは実は「水の都」である。都市自体が多数の島で出来ている上、水路が整備されて船で市内を簡単に行き来できる。これらの水路を抜けて市の西側に出ると、内部に小島をたくさん抱えた湖につながる。これがメーラレン湖で、この湖の中を行くと、シグトゥーナに着く。つまり水路のみで外海(バルト海)から辿りつけるのだ。古代から中世のスウェーデンでは、船の通路沿いに町や城が作られていったという歴史があるのである。戦国時代の村上水軍と一緒である。
で、写真がこの町の中心街、ストラガータン(Storagatan)である。観光客向けの店が並ぶが、実はこの通り、980年に創建された当時からほとんど位置が変わっていないのだ。もとの道はこの真下、地下3mほどのところにあると言われている。
(*注)ガイドによっては躊躇なく「スウェーデン最古の都市」と書いてある場合もあるし、地元の人からも「This is the oldest city in Sweden!」と自慢げに言われたのだが、厳密には間違いである。最古、というなら「キリスト教化された、現存する町としては」という言葉を前に着けるべきである。980年より遥か以前に、メーラレン湖上の島にビルカ(Birka)という都市が存在していた事が確実だからである。ビルカからは2000以上の墓と膨大な副葬品が発掘されており、ユネスコの世界遺産に登録されている。
で、写真がこの町の中心街、ストラガータン(Storagatan)である。観光客向けの店が並ぶが、実はこの通り、980年に創建された当時からほとんど位置が変わっていないのだ。もとの道はこの真下、地下3mほどのところにあると言われている。
(*注)ガイドによっては躊躇なく「スウェーデン最古の都市」と書いてある場合もあるし、地元の人からも「This is the oldest city in Sweden!」と自慢げに言われたのだが、厳密には間違いである。最古、というなら「キリスト教化された、現存する町としては」という言葉を前に着けるべきである。980年より遥か以前に、メーラレン湖上の島にビルカ(Birka)という都市が存在していた事が確実だからである。ビルカからは2000以上の墓と膨大な副葬品が発掘されており、ユネスコの世界遺産に登録されている。