9月9日午前零時52分に親父が他界しました。満94歳ということで長生きをしてくれました。
7月4日の未明急に息苦しさを覚えて、救急車で病院へ搬送されました。診察の結果は、気胸で肺に穴が開いてしまっていました。
治療は穴をふさぐために、自分の血と薬を管を通して炎症をおこさせるものでした。しかし、高齢ということで、完治は難しく感染症のリスクもあるというものでした。
また、治療中急変することもあり、覚悟が必要であることを主治医からは告げられていました。
入院中、自宅に帰りたいとずっと言っていた親父でしたが、なかなか穴がふさがらずしんどい治療が続きました。
体に管を入れると3週間ほどたつと、感染症になる確率が高くなるようで、退院準備をしていた親父ですが、その感染症が襲ったのです。
結局、退院はできずにそれから体調は下降気味となりました。そして、8月18日に急に病状が悪化したために、個室に移らせてもらいました。
それからは、食事も取れず水も欲しがらなくなっていきました。しかし、ペースメーカーを入れているために、心臓は強かったようで親父の生命力に主治医も驚いていました。
9月9日の午前午後、夕方と面会をしたときは大丈夫だったのですが、深夜親父の容態が変わり帰らぬ人となりました。
この2ヶ月、わたしは一日もかかさず長時間、親父の側にいました。というより、親父が寂しいようでわたしに甘えていたのです。
1年前につれあい(わたしの母)を亡くして、それから親父の気持ちが弱くなっていました。
親父は、青年のときに戦争で大変苦労と恐ろしい思いをしています。現地での生々しい話を幼少のころから聞いてきたわたし。また、息子たちも聞いており、多くの学びをもらいました。そんな悲惨な戦争は二度と起してはいけないと、親父はわたしたちに訴えていました。
通夜では、わたしは親父への思いを参列者の方々に聞いてもらいました。通夜や告別式には、親戚や知人にたくさん参列していただき、親父も喜んでいると思いました。
大変な時代を生きてきた親父の気持ちを大切にして、これからも生きていきたいと思っているわたしです。
長い間、お疲れさまでした!