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人権を考える市民のつどい。

2008-12-06 19:05:51 | Weblog
 朝早くからバイクで超がつく寒さの中で走ってひとっ走り。会場に着いたときは、全身凍っていました(笑)
 
 午前中の用事を済ませて、同じ会場(午前中とは階が違う)で、午後から人権まちづくり協会主催の「人権を考える市民のつどい」が開催されるので昼食をとった後、その会場に戻ってきました。

 第一部は人権啓発作品の表彰式。色んなジャンルから小学生や中学生などが選ばれて表彰されました。作品は会場ロビーに展示されていて、どれも素敵な作品でした。

 第二部は講演会で、講師に白井典子さんを招いて『典子は今』あれから27年というタイトルで約1時間半の講演。

 白井さんはお母さんが妊娠中に、サリドマイド薬を服用したことから、両腕がない状態で出生。また、右目の視力もほとんどないということです。

 講演では白井さんは、最近サリドマイド薬を治療に使うということが検討されている中、薬が悪いのではなく、それを使用する人間が慎重に利用することが大切であると訴えていました。

 白井さんが生まれたときに、父親が肩から出ている指をみて、切り落として交通事故で両腕を失くしたことにしたいと、医者に依頼したということも話されていました。

 その後、母親と二人だけの生活になり、白井さんが2才のときの話をされました。それは母親が働きに出て、おうちでひとり留守番をする白井さんの生活。

 白井さんは両手がないことから、ひとりではお水を飲むことも、食事を取ることもできない状態。しかし、2才の白井さんは足を使ってお水を飲んだり、食事を取ったりし始めたようです。

 帰宅した白井さんの母親は、それをみて驚いたようです。その時母親は、「すごいね」と白井さんをすごく褒めたようです。褒められたい白井さんは、足で何でもできるようにしたとがんばったようです。

 会場では白井さんが、目の前で起用に「典子は今」と足で書いてくれました。

 白井さんは、1980年に熊本市役所に入庁し、日本のサリドマイド被害者として初めて公務員となり、1981年に松山善三によって製作された本人出演の「典子は、今」というドキュメント映画は、その身体障害者の社会参加を力強く訴えた作品として注目されました。

 白井さんは、障害をもったわが子にその母親から「まさか、わが子が障害をもつ・・・」という悩みを受け、それに対してどう答えればよいのかを迷っていたので、同じ質問を自分の母親にしたようです。

 その時の白井さんの母親の答えは、「悩める時間や暇があっていいこと。」「将来のことなんか考える暇がないし、今生きることで精一杯。」と答えたようです。また、「そんなことを考えても、あんたの腕が生えてくることもないから。」とも言われたようです。

 白井さんは、障害者に対して差別が厳しいその当時に、強く前向きに生きてこられました。白井さんいわく、障害者が「自分は障害をもっているからできない。」健常者は「障害をもっている人だから、きっとできないんだ。」という決め付ける気持ちが問題であると提起されました。

 白井さんは褒めることによって、潜在能力を発揮させていく重要性を強く訴えてくれました。同時に決め付けてしまうことの恐ろしさを提起してくれました。

 わたしは白井さんの明るさや前向きさに感動しました。元気をもらったように思います。また、白井さんの母親にあってみたいと思ったことも素直な感想でした。

 

 
コメント
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