えらいことや。 村の衆は蒼うなった。 「これはつるや。」「なんでそんな、がいなこと(とんでもないこと)すんのや!」
庄屋は聞く耳もたん。「ええわ!ハヨ放りこめ!オマンラは仕事せえ」 六尺近い大きな相撲取りが地蔵を掴んだ。 「なんや!!」
動かん。三尺三寸の石の地蔵がびくともせん。
「何や、おまんらは! 大飯ばっか喰らいよって、そんな力しかでんのか。ええい!馬と牛をもってこい。」
動かん。馬と牛が、大男が、引っ張っても動かん。
村の衆は遠巻きに眺めながら、ほくそえむもの、驚きで口をあけているもの、涙さえ浮かべて手を合わすもの様々じゃッたが、
「それ見い。つるはここのおまもりさんじゃぞ。」と言う声にますます庄屋は怒り狂った。
庄屋は聞く耳もたん。「ええわ!ハヨ放りこめ!オマンラは仕事せえ」 六尺近い大きな相撲取りが地蔵を掴んだ。 「なんや!!」
動かん。三尺三寸の石の地蔵がびくともせん。
「何や、おまんらは! 大飯ばっか喰らいよって、そんな力しかでんのか。ええい!馬と牛をもってこい。」
動かん。馬と牛が、大男が、引っ張っても動かん。
村の衆は遠巻きに眺めながら、ほくそえむもの、驚きで口をあけているもの、涙さえ浮かべて手を合わすもの様々じゃッたが、
「それ見い。つるはここのおまもりさんじゃぞ。」と言う声にますます庄屋は怒り狂った。
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