堪忍袋の緒も切れた。何しろ力自慢で鳴らした庄屋やさかい、自ら槌を持って殴りかかったんや。 大きな音がして倒れたのは庄屋のほうやった。
騒ぎを聞きつけて、つるの母が飛んできた。
「なにすんのや! いくら庄屋さまかてあんまりやないか!」と
地蔵を抱きしめた。なんと言うことか、地蔵は母親の腕の中にすっぽりと抱かれてしもうた。「そ、そんなあほな! あの重たい地蔵をあっさり抱くなんて、うそやろ・・・」
「これはな、つるや。つるの重さなんや。あんたらに動かせろはずがあらへん。」そういや、村の衆が地蔵を祀るときも誰も難儀しとらんだやないか。つるは、やはり、ひとがたのおかげで地蔵に変身して身を守ったということかいなあ。
騒ぎを聞きつけて、つるの母が飛んできた。
「なにすんのや! いくら庄屋さまかてあんまりやないか!」と
地蔵を抱きしめた。なんと言うことか、地蔵は母親の腕の中にすっぽりと抱かれてしもうた。「そ、そんなあほな! あの重たい地蔵をあっさり抱くなんて、うそやろ・・・」
「これはな、つるや。つるの重さなんや。あんたらに動かせろはずがあらへん。」そういや、村の衆が地蔵を祀るときも誰も難儀しとらんだやないか。つるは、やはり、ひとがたのおかげで地蔵に変身して身を守ったということかいなあ。
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