紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

池田晶子さんの訃報

2007-03-06 06:56:46 | 15・心に残ること
先日、哲学者・池田晶子さんの訃報を、新聞で読んだ。享年46才。
池田晶子さんのことを私は以前Blogに書いたことがある。
気になったのは、それがいつだったか?
自分のBlogを検索してみた。

ふたたび奥山貴宏さんのこと  2005年8月16日

その時に池田晶子さんが書いたものに対する思いは全て書いてしまい、以後彼女の書いた物を読んだことがないし、読みたいと思ったこともない。

今知りたいと思ったのは、去年の夏に癌を患ったということで、あの記事を書いた時は、ご自身がもう闘病中だったのかどうか。けれど、記事が書かれたのは、ご自身が闘病する1年前のことなので、時期的に多分かぶってはいないのだろう。

昨年夏以降、池田さんはご自身の病気について書いたことがあったかのかどうか。
その生き方を読者にさらけ出したことはあったのかどうか。
Blogで内面を吐露する奥山さんを「気持ち悪い」と書いたけれど、彼の生き方に関して、病を得てから感想を変えたことはあったのかどうか。
いろいろ気になった。

多分、ご自身のことは書かなかったのだろう。気持ち悪いと言い切ったことを、自分でするはずがない。
「14歳の君へ」 池田晶子著は、読んでみようと思う。

今回思い出したのは、作家の千葉敦子さんのことだ。
「死への準備日記」など、ご自分が癌になってからのことを、客観的に文章にし続けた。亡くなる1週間ほど前でも週刊誌の連載を続けていた。強くて、たくましい女性だ。
千葉さんの本を読んで、今もなお私は多くの影響を受けたと思うことがある。それについてはまた機会をみつけて書きたい。