ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

川苔山 ~リスクを避けてびっくり続き~

2011-06-06 19:15:24 | 登山(奥多摩・奥武蔵・秩父)

【6月5日(日)】
川乗橋バス停→細倉橋→百尋の滝→川苔山山頂→赤杭尾根→古里駅



この日は久しぶりにダーリンと山歩きができるとあって
比較的長丁場の山をあれこれ候補に挙げていたのだが、大気の状態が不安定だという予報を受けて
落雷のリスクを極力避ける方角である奥多摩に狙いを定めた。
山は、父が「良い山だ。」と話していたことも念頭にあり
渓流の涼しさと渓谷美を味わいつつ登ることが出来る、川苔山に決定した。
最寄り駅5時49分発の電車に乗り、途中大宮駅で埼京線に、武蔵浦和駅で武蔵野線に
西国分寺駅で中央線に、青梅駅で青梅線に乗り換え、8時28分に奥多摩駅に到着。
青梅線に乗り換えた時点で、登山者の多さに驚いた私とダーリンであったが
9割方が終点の奥多摩駅まで乗車していたことに驚き、さらに奥多摩駅前のバスの混雑振りにも驚いた
土・日の奥多摩って、すごいんだなもう、びっくり
しかも、既に8時35分発の東日原行きのバスは満員で、臨時の後続バスも満員だった

2台のバスが発車してもなお、この人だかり。
どうなるんだ
ムムム…、落雷のリスクを取って、男体山にするべきだったか
5分ほど待つと、また臨時のバスがやってきたが、車内は身動きも取れないほどの鮨詰め状態
先発のバスに乗れなかった乗客全てをなんとか乗せて、バスは発車した。
バスに乗っていた乗客は、5人程度を残して川乗橋で下車。
ということは…、先発の2台も同様だとすると、この日に川苔山に入っている人はとんでもない数になる。
またまたびっくり

川乗橋バス停からは、川苔谷を流れる沢に沿って舗装路を歩く。

細倉橋で舗装路は終わり、林道に入っていく。

沢に沿った道になった途端、、空気が瑞々しく、ひんやりと心地よい風が身を包む。

途中、いくつかある小さな滝や百尋の滝という名瀑を通過。
百尋の滝は、登山道から少し下りて滝の下まで行けるのだが
滝の前で休憩しているものすごい数の登山者にびっくり
それに恐れをなして、滝まで下りずに上から眺めて通過。

沢から離れて尾根に取り付く。

百尋の滝から2時間弱で川苔山の山頂に続く尾根に飛び出すが
ここは古里駅・鳩ノ巣駅・奥多摩駅から尾根伝いに登ってくる道や蕎麦粒山へ続く道もあって
ちょうど交差点のようになっている。
次から次へとやって来る登山者は、おしなべてへばっている。

残念ながらこの日の山頂からは全く展望が利かず、今度はがっかり
見渡せば、頂上の広場で昼食休憩をしている登山者の多さにもびっくり
頂上から少々下りた場所で、我々はお昼休みにすることにした。
本当はダーリンも少々ばてていたらしく、眠る男になりたかったようだが
ガスが出てきて冷えてきたため、私が追い立てるようにして重い腰を上げさせた。

山頂から蕎麦粒山方面に延びる尾根に咲いていたシロヤシオとトウゴクミツバツツジ。

隣りには、ドウダンツツジが咲いている。
時間があれば、蕎麦粒山への縦走も、楽しいものに違いない。

下山は、古里駅に向かう赤杭尾根(あかぐなおね)を下る。
ここまでは、前か後ろに必ずほかの登山者がいて
山頂に行けば次から次へと登山者がやってきたが、それがうそのように誰もいない。
この道は、山頂から暫くは開けた草原のようで、少し下ると落葉樹の美しい森になり
次第に手入れの行き届いたスギの植林帯を進む、なかなか風情のある道で
このコースを選択したことに満足。

杉の植林帯を下りる。

と、突然整備された林道になるが、長くは続かない。

再び登山道に入ると、ヤマツツジなどが咲いている。

オトシブミの卵が入っている、葉のゆりかご。
川苔山からの下山路としては、鳩ノ巣駅に下りる人が多いようであるが
時間と体力(距離を歩けるかということ)があれば、赤杭尾根がお薦めである。

古里駅前の集落に飛び出た後は、舗装道路を道なりに下り
立派な熊野神社を左手に眺めながら進めば、青梅線の古里駅に出る。

古里駅16時14分発の青梅線には、既にたくさんの登山者が乗っていて、びっくり
土・日ではなくても山に行ける人は、できれば土・日は避けてほしいと思いつつ
奥多摩では登山者の半数以上が20歳代(と思われる)の若者だったことにも、びっくり
今までの私とダーリンの山行では、なぜか私達が最年少だったことがほとんどだ
若者達は、一時のブームで来ているのか判断しかねるが、登山道を占領して休憩したり
ザックの背負い方がなっていなかったり、もう少し勉強した方が楽しめるのではないだろうか。
道すがら拾ったゴミも、川苔山山頂から延びる尾根のゴミの多さにも、びっくり
土・日に奥多摩に来たことがない私達にとっては、いろいろとびっくりさせられる山行であった。



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2 コメント

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そうか山に若者もいたんだ (芝刈り爺さん)
2011-06-06 20:03:51
5日、(日曜だぞ)確かに怪しい天気でしたね。
写真拝見。杉山は荒れてますね。崩れそう。
シロヤシオいいですね。

静かな山は、いいです。4日(土)会津の山は晴れて日焼けで苦しみました。おまけに風邪気味のせいか、筋肉痛。いやはや年ですね。
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震災の影響かも (ぴすけ)
2011-06-06 21:16:56
芝刈り爺さん、気が付いて、日曜日に訂正しました
杉山の崩落は、もしかしたら震災の影響もあるのかと思います。
数箇所あった崩落地には、真新しい警告の看板や迂回路も出来ていました。
でも、崩落しているのはどこも杉の植林帯です。
考えさせられますね。

山に行くのは人から離れるためでもあるのに、山に行って人を眺めようとは、リスクを避けて最大のリスクに遭遇です。
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