ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

税金の使いみち

2007-04-13 21:53:34 | 日常
何かに追われるようにして日々を過ごし
日記の更新も儘ならなかったが、
やっと書いてみようという気持が湧いてきた。

最近身近に起ったある出来事。
税金の使いみちをつくづく感じずにはいられない出来事が
二つあった。
一つめは、自宅前を通る道路の高架下の土手になっている部分を
1年前に3日間ほどかけて生えている草を全て剥がした後、
わざわざ芝生を植えた作業。
そこは、土筆や蓬や野蒜が採れる絶好の場所だった。
それらを雑草と決め込んで全部はがし、わざわざ芝生を植えたのだ。
程なくそこは、芝刈りもせずに放置されたため
芝生が見えないほど草が生い茂った。
何のために芝生を植えたのだろう。
恐らく、芝生にした理由は、
草が伸びて視界が悪くなるためと考えられるが
芝生を植えても放置すれば元の木阿弥なのである。
今までは夏から秋にかけて、伐採作業が行われていた。
それで十分だった。
なのに、その伐採作業をなくすために芝生に植え替え
本来の目的である視界を確保することがおざなりになっているのだ。
今年になって、さらに危惧したことが起きた。
土筆や蓬の料理を作ろうと
必死になって土手を探したが
無惨にも昨年土を丸ごと剥がしたために
蓬や土筆が生えてこなくなってしまったのだ。
有用な植物を、人間が税金をかけて駆逐する。
情けない限りだ。

二つめは、同じ道路の高架下が空き地になっていて
子供たちの絶好の遊び場であった場所を駐車場にしたこと。
そこはフェンスに囲まれていて、車両が進入してこない上に
ちょうど良い具合に壁があり
テニスやバスケットボールやサッカーの練習を一人でもできるようになっている。
よくよく見ると地面にはラインがあり、どうやら以前は駐輪場だったようだ。
そこを、先月新たにラインを引いて駐車場として貸し出した。
1か月経ても、駐車場の借り手はないようだ。
子供がいる場所を、大人が税金をかけて奪い取る。
悲しい限りだ。

どちらも、経費節減と土地の有効利用というお題目があるのだろう。
金に目がくらんだ奴が、金のためにしたことだ。
税金を使って。
一見税金の無駄使いをなくすためにしているように見えることが
実は税金の無駄使いなのだ。


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