ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

木村草太氏講演会「憲法という希望~憲法が私をまもる~」

2017-06-03 22:43:25 | 日常

5月29日(月)、登山の帰りに最寄駅で掲示板に貼られていたチラシを発見

こ、こ、これは~~~
これはなんとしても行かなきゃ
と思いつつすっかり忘れていたのだが、昨日実家で母に登山の時の写真を見せていたら
一連の写真のいちばん最後にこのチラシの写真が出てきた。
危ない、危ない。
危うく千載一遇の機会を逃がすところであった。

というわけで、ダーリンは別の用事があって、今日は私のみが参加。
久喜市総合文化会館の小ホールで、九条の会久喜主催の
木村草太氏講演会「憲法という希望~憲法が私をまもる~」が14時から開催された。

まず、「憲法とは貼り紙である」というお話。
貼り紙を見れば、そこでそれまでどういう失敗をしてきたのかがわかり
同じ失敗を繰り返さないために、その失敗をリスト化して禁止したことが書かれているのが貼り紙だ。
つまり、憲法とは、国家が失敗を繰り返さないようにするための貼り紙である。
そして、近代主権国家が誕生し、国家に暴力を集中させるようになると
国家権力の三大失敗として

1、戦争
2、人権侵害
3、独裁

が生じ

1、軍隊と戦争をコントロールする
2、人権を保障する
3、権力を分立して、独裁は許さない

という貼り紙を貼ることにしたのが、1947年に施行された日本国憲法だ。
木村氏の話は大変面白く、90分があっという間に経ってしまった。
まだ読んでいない木村氏の『憲法という希望』(講談社現代新書)も読まなければ。
講演後に
「テロ等準備罪(共謀罪)法案の成立を阻止するにはどうしたらよいか」
という質問に対し、木村氏は
「『この法案を通したら、次の選挙では必ず負ける』という危機感を
法案に賛成する党に抱かせることができれば、阻止できる可能性はある」
と答えていらっしゃいました。
たしかに!


しかし、会場を見渡すと、「もしかして、私がいちばん若い?」と思ってしまうほど
参加者はご高齢の方ばかり。
これからの未来を作っていく世代の参加が少ないことに、危機感を感じた。



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