4月12日(水)、バスの車中で軽い吐き気と頭痛に悩まされつつ
朝護孫子寺から王子駅に戻ると、5分後に法隆寺前まで行けるバスがあることが判明。
バスが怖い気もしたが、もうどうにでもなれと乗り込んだ。
するとまた不思議なことに、法隆寺前までの15分間で吐き気と頭痛は軽減した。
確証はないが、乗り物の構成員によって体調が悪くなるのか?
王寺駅と朝護孫子寺の往復のバスで一緒だった人物が一人。
その人物は、法隆寺前に行けるバスには乗らなかったのである。
まあいい
無事に法隆寺前に着き、法隆寺iセンターに立ち寄ってマンホールカードをもらう。
法隆寺が近づくにつれ人が多くなっていくが、東大門方面を眺めても人気が少なく安心した。
日本最古の金剛力士像が睨みをきかす中門は修理中で
足場が組まれて工事用シートで覆われている。
弁天池には、散り始めたサクラの花びらが浮かんでいる。
まずは最初に、法隆寺で最も静かな場所、西円堂に向かう。
西円堂のサクラも、まるで日本画のよう。
のんびり景色を眺めながら歩くのもここまでで、西院伽藍の回廊内に入ると
物凄い数の修学旅行生と団体の外国人旅行客で溢れかえっていたのだった。
ひょえ~
写真も、なるべく人がいない時を見計らって撮影しているが
実際は五重塔の階段下には修学旅行生の順番待ちの列ができており
それがどういう仕組みになっているのか、うまく他校同士がかち合わないように
しかし切れ目なく見学できるように、まるで流れ作業のようにぞろぞろと進んでいく。
その間隙を縫って参拝するが、やはりどうも落ち着かない。
金堂内も、入ってすぐの所で説明する添乗員の周りに固まって通行を阻む修学旅行生と
自分が目指す最適な位置に行きたい参拝者がせめぎ合い、ちょっとしたおしくらまんじゅう状態。
ひ~
こういう時、一人旅は気楽だ。
時間の制約もあまりないし、身軽だから、空いている場所を見つけてこそっと入りこめる。
奥の方はガラガラで、壁画や荘厳もよく見える。
でも、人が多いととても疲れるな
ところが、もっと人が多かったのが大宝蔵院だった
ここでぴすけの興味は、宝物類よりも修学旅行生の会話にいってしまった。
「これ、いつの物?」
「飛鳥時代だってよ」
「飛鳥時代って何年前?」
「1300年くらい前じゃん」
「千?マジで」
「 マジ」
「すげー」
「やべーよ」
これはあくまで一例だが、ほかの生徒の会話を聞いていてもだいたいこの調子で
「マジ」と「すげー」と「やばい」を使い回して会話している。
性別は関係ない。
「マジ」と「すげー」と「やばい」は、今の時代の同調表現なのか?
だとしたら、同調が必要というのも嫌なことだと思う。
一人一人が自分の言葉をよく考え、選び抜いて遣ってほしいものだと思う。
東院伽藍に向かう前に、大宝蔵殿で開催されている法隆寺秘宝展を観る。
こちらは別途500円が必要とあって、人はまばら。
東院伽藍に向かう13時近くになって、やっと青空が見え始め、気温がぐんぐん上がり出した。
暴風雨だった11日(火)は気温も低く
山支度とほぼ同じ出で立ちのぴすけはずぶ濡れになったものの寒さを感じることはなかったが
長谷寺でも室生寺でも、参拝者は皆口々に寒いと話していた。
花冷えといった天気も、日が射した途端に一気に春めいて感じられた。
夢殿では本尊の救世観音が御開扉中。
回廊のエンタシスは絶妙な膨らみ具合。
法隆寺では、東院伽藍も修学旅行生でいっぱいで
新学期が始まったばかりだから修学旅行はないだろうという読みは見事に外れた。
ということは、修学旅行のない時期なんて、ないのかな。
この後中宮寺に行くか迷ったが、この日は行かず、禁煙の平宗法隆寺店で食事をしてから
14時9分発の奈良・西の京・斑鳩回遊ラインを利用して唐招提寺に向かった。
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