ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

金峰山~北奥千丈岳~国師ヶ岳【前編】

2015-10-05 12:05:25 | 登山(奥秩父)

10月3日(土)

瑞牆山荘バス停→富士見平小屋→大日小屋→大日岩→砂払ノ頭→千代ノ吹上→金峰山小屋


仕事で連休を取れず、登山は年に3回の男になってしまったダーリン
しかし、3日(土)4日(日)はどうやら休めそうだとわかり
行く先に決めたのは金峰山だった。
というのも、8月に知人が金峰山小屋に行った際に管理人さんとぴすけの話題が出て
ぴすけたちがちょっと御無沙汰なんだよねー、と管理人さんが話していたことを
知人が教えてくれたのを契機に、大弛(おおだるみ)峠までのバスが開通したようでもあるし
これはなんとしても金峰山小屋に行かねばなるまいと盛り上がったのだった。


7時ちょうどの~、スーパーあずさは~、10番ホームで長々と、じゅ~ん~ばん~まち~
最寄駅を始発で出発したにもかかわらず、新宿駅ではスーパーあずさ1号の
自由席乗降口には既に長蛇の列ができており、乗車したらあっという間に満席
ぴすけは運よく座れたが、乗客に山姿の人が多くて驚いた。
乗客の半分以上は山の出で立ちをしていたのではなかろうか。
8時37分、韮崎駅で下車し、瑞牆山荘行きのバス停に向かう。
そこでも既に長蛇の列
バスは増発され、大勢の登山者を乗せて、定刻の8時50分に出発した。

バスは定刻より若干遅れて瑞牆山荘前バス停に到着。
身支度を整え、10時25分に瑞牆山荘前を出発する。
まだこの辺りは木々の色づきは進んでいない。

途中、樹間から瑞牆山が見える。
いつ見ても、惚れ惚れするような、岩の屹立した山容である。

瑞牆山荘バス停から50分、11時15分に富士見平に到着。
この日宿泊する金峰山小屋には水場がないため
富士見平小屋の脇にある富士見平湧水で水を汲む。
ここは、瑞牆山と金峰山の分岐点にあたる。
ここまで大勢の登山客が同じ方向を目指して歩いてきたが
ほとんどの人が瑞牆山に登るらしく、金峰山へ向かうのは我々だけになった。

稜線上に出る砂払ノ頭までは、森林帯を歩く。
これがまた美しい女神が住んでいるのかと思えるほど、森の芳しい香りとともに
奥秩父らしさを余すところなく感じられる道である。

富士見平から大日小屋に向かう途中、ちょうど鷹見岩への分岐を見送った辺りで
日に照らされた紅葉が、青空に美しく映えていた
富士見平を出て50分、12時10分に大日小屋に到着。
大日小屋裏手の広場でお昼にする
ここで、お昼を忘れて来てしまったメンバーがいる、楽しいパーティーと一緒になった。
みんながそれぞれの持っている食べ物を、少しずつ分けてあげて事なきを得ていた。
こういう時、単独行ではどうにもできないが、仲間がいれば助かるものだ。
12時30分、次なるポイント、ぴすけお目当ての大日岩を目指して出発。
大日岩付近の眺めは、ぴすけの大好きな景色のうちの一つでもある。

大日岩下部を登る。

うひょ~~~
南アルプスが正面に聳えて、もう、最高っ!

大日岩に登り、左手に回り込むと、そこには絶景が待っている。

ドーン
写真撮影を思う存分楽しんで、13時5分、大日岩を出発。

そして、1時間後の14時5分、砂払ノ頭に出て金峰山主脈の稜線上に乗った。
南アルプスの青々とした連なりに、涙が出るほど美しさを感じる

目を右方向、北西に転じれば、茶色みを帯びた八ヶ岳がどっしりと構えている。

南には、富士山と毛無山が身震いするほど美しく佇んでいる。

砂払ノ頭から、山梨県側に切れ落ちた岩場を歩くこと15分
14時20分に、千代ノ吹上と呼ばれる断崖の手前に到着。
ここでも思いきり写真を撮りまくる。

天候に恵まれたこともあって、景色は最高、お尻を割った時と違い余力はある。
五丈岩(中央の突出した岩)の手前(右の岩の下部)で尻餅をつき
尾骨損傷したのは、なんと、もう7年前のことである。
その翌年に、金峰山小屋で借りたシップをお返しに伺って以来
来たい来たいと思いながら、なかなか来られなかった金峰山。
上機嫌になるのも、歓声を上げるのも、許してもらおう。
…と、ダーリンに元気がない。
だんだん口数も少なくなっているのは、もしやバテバテなのではないか。

ここでダーリンまでもがお尻を割っては、夫婦で有名になってしまうので
山頂には向かわずに、14時50分、小屋へ向かう巻き道に入る。
この巻き道は、稜線を歩く派手さはないが、風情があってぴすけは好きだ。

苔が真っ赤に紅葉していたりして、花のないこの時期に目を奪われる。

左手には、小川山と瑞牆山が見える。

小屋に近づくと、ちょうど谷あいに黄葉が美しく映えている場所が見下ろせる。
15時15分、金峰山小屋に到着。
ダーリンは足が攣りそうだといって、慌てて芍薬甘草湯を飲む。
受付をしている最中、管理人さんはぴすけだと気づいていない様子。
そうだよね、6年も御無沙汰じゃね。
そこで取出だしたるは1袋のシップ。
「これでわかるかな?」
「あーっ!」
「お尻を割った荻野です。」
「ずいぶん来ないから、小屋も変わったでしょ。トイレもきれいになったんだよ。」
「はい。雰囲気がずいぶん変わりましたね。今日はよろしくお願いします。」
こんなやり取りをして受付を済ませ
この日は山頂には行かずに、読書などをして小屋でのんびり過ごす。

夕食後、小屋の庭先の四丈半岩を手前に夕景を撮影し、20時に就寝



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