ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

長瀞アルプスと宝登山ロウバイ園

2017-02-07 23:41:13 | 登山(奥多摩・奥武蔵・秩父)

2月6日(月)


野上駅→萬福寺→氷池分岐→氷池→氷池分岐→野上峠→宝登山山頂→宝登山神社→
阿左美冷蔵→岩畳→長瀞駅


実はぴすけ、持病を抱えていたのだが、ようやくそれが寛解したとして
1月5日(土)に、医師の指導のもと、数か月かけて減量していた薬をやめた。
ところが…、1月7日(月)から猛烈なだるさと体の痛みに襲われ
その後、吐き気・頭痛・下痢が続き、一気に体調不良に陥った。
昨夏、医師の発言を勘違いしたぴすけが薬の減量に失敗し、ひどい体調不良に陥った時と同じ症状だ。
ただ、昨夏の体調不良は筆舌に尽くしがたいほどで、まともに起きていられなかったが
今回の場合はとてもつらかったが、なんとか起きていられたし
実家で進行していた母の体力低下問題にも対応しなければならず
1月はへばりながらも、少しずつ軽くなっていく離脱症状に一縷の望みを抱きながらやり過ごした。
2月に入り、やっと吐き気と下痢が解消。
4日(土)になると、それまでの体の痛みは一体どこに行ったのだろうと思うほど軽くなった。
マーさんとの山歩きも行けるか心配したが、6日(月)に、予定どおり決行となった。



秩父鉄道の期間限定記念きっぷ「縁結び開運きっぷ」(1440円)を利用し
秩父鉄道野上駅でマーさんと待ち合わせる。
ちょっとしたアクシデントで、出発予定時刻より遅れること約30分、9時50分に野上駅を出発。

野上駅からは、要所要所にある長瀞アルプスへの地図に導かれ、萬福寺前を左に進めば登山口だ。
ここで、マーさんはこの日初めて使うハイドレーションの操作方法がうまくいかず、暫く四苦八苦
やっと方法とコツをつかんだマーさんは、チューブから直接給水できることに感激を隠せないようだった。

長瀞アルプスと呼ばれる尾根道は、萬福寺の登山口から15分と歩かぬうちに登れてしまう。

樹間越しに長瀞の街を見下ろしながら歩く。

11時、氷池分岐を左に折れ、氷池へと向かう。

氷池分岐から15分で、天然氷を作る氷池に到着。
かつては秩父地方にたくさんあった天然氷の採氷池も、現在はここだけになってしまったそうだ。
「採氷中立入禁止」の立札があったが、今季の採氷作業は終了しているように見える。

来た道を戻り、再び長瀞アルプスの尾根道を歩くと、いったん舗装林道歩きになる。
ここを歩かないと宝登山につながらないので仕方がないのだが、両側は針葉樹の植林帯で変化に乏しく
「長瀞アルプス」と謳ったこのコースで最も残念な区間である。

林道歩きに飽きてきた頃、左に宝登山の北斜面に付けられた名物200段の木段が現れる。
最初に訪れた時は、この木段を上がるのがとても大変だった記憶があるが
2回めからは「あれ?こんなもんだったっけ?」という感じで呆気なく終わる感じがしている。
ぴすけはそんなものだから、ぐんぐん登ってしまったのだが
振り返ると、ここを訪れるのが初めてのマーさんが、必死の形相で登っているではないか
大丈夫かと聞けば、駄目だという
息も荒く、心臓はバクバクだそうだ
「登るのはね、ゆっくりでいいんだよ。心臓がバクバクしないペースで登ってごらん」
それで少しは落ち着いたようだが、相当きつかったようだ。

12時23分、宝登山山頂に到着。

鋸状の山容が一目でそれとわかる両神山と、奥秩父の山々が見渡せる。
野上駅から歩いた人も平日の割には多いと思っていたが
ロープウェイ利用者も相当数いるらしく、山頂は人でごった返していた。
この日は暖かかったものの風が強く、どこでお昼を食べるか迷ったが、ベンチが空いたのでそこに座った。
ところが…、おにぎりを出して味噌汁を作ろうとした途端、どこかからタバコの臭いがしてきた
見回すと、少し離れたベンチでタバコ吹かしている人がいる。
ギャー
せっかく座れたベンチだったが、タバコの煙から逃げるようにして、荷物を持って移動した
ベンチの数は限られていて、お昼時だったこともありどこも埋まっていた。
仕方がないのでタバコを吸う人から離れた場所の地面に座り込んでみたものの
強風で砂埃が舞う中でのお昼だったので、食べ終わったらそそくさと山頂を後にした。


宝登山山頂にあるロウバイ園は、西ロウバイ園の方が開花は進んでいるようで8分咲き
東ロウバイ園は5分咲きといったところか。
辺り一面がロウバイの馥郁たる香りに包まれ、化学物質過敏症のマーさんのことが心配だったが
「自然の香りは良いですね」
と言いながら、マーさんもロウバイの香りを楽しんでいるようだった。

こちらは満月臘梅(マンゲツロウバイ)。
花の中心部が赤っぽく縁どられているところが、特徴である。

こちらは素心臘梅(ソシンロウバイ)。
花の中心部に縁取りはない。

そしてこちらが和臘梅(ワロウバイ)。
花の中心部は赤紫色で、花弁は細長く尖っているのが特徴。

13時10分、宝登山神社奥宮に参拝。

梅百花園は早咲きの梅が咲き出したところで、見頃はあと2週間先といった感じ。

こちらは梅郷という品種。
梅百花園をぐるりと回り、ロープウェイ山頂駅近くのベンチに座ってミルクティーを飲んでいたら
またどこかからタバコの臭いがしてきた
見回すと、少し先のベンチに座り、タバコを吹かしている人がいるではないか。
ギャー
カップを持って逃げるようにしてその場を離れ、遠くのベンチに移動した

ロープウェイ山頂駅付近には、フクジュソウが可憐な花を咲かせていた。
ロープウェイ山頂駅には、山麓駅へ向かうゴンドラを待つ人で長蛇の列ができていた。
我々は、ロープウェイは使わずに、レストハウス脇から歩いて宝登山神社に下山した。

14時20分、無事に宝登山神社に下山し、参拝。

マーさんはお宝小槌守みくじが気になって仕方がないようで
暫く壺の中を覗いたりしていたが、意を決しておみくじを引いてみることにしたようだ。

引き当てたのは赤い小槌で、小槌の中におみくじが入っていた。
おみくじの御託宣に気を良くしたマーさん
今後の幸運に期待しましょう。

宝登山神社を後にし、氷池から切り出された氷で作ったかき氷が食べられる阿左美冷蔵へ寄り道。

ぴすけが注文したのは抹茶あずき黒みつ付(900円)。
抹茶蜜の味が絶妙で、サービスで出してくれる練乳を掛けるとまろやかな味わいに
マーさんも、冬にかき氷を食べたら寒くなってしまうのではないかと心配だったようだが
口に入れた途端に融けてしまう氷に、その心配はいらないと思ったようだ。
ぴすけも、冬にかき氷といった気分になれず、昨年この店を訪れるまでは
何度も素通りしていたのだが、昨年食べたかき氷でその考えは吹っ飛んだ。
氷自体の口当たりが良くまろやかな水の味は、歩き疲れた体にしみわたる。

最後に、電車の時間まで余裕があるので、マーさんが行ったことがないという岩畳を見学。
長瀞駅16時21分発の列車で帰途に就いた。



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8 コメント

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おいしい おまけ (マー)
2017-02-08 04:40:38
まさか、山登り行く数日前まで
ぴすけさんが体調不良だったとは…。

まったく想像つかないほど、
200段の階段を軽やかに、登っていましたね。

私も2/4は、風邪なのか、体がだるく
山行きをキャンセルするか、迷っていたくらいでした。 2人で山へ行けたことは、
不思議な気分でした。

タバコ煙 ハプニングは、大ショックだったが、
ロウバイ、お宝小槌みくじ、天然かき氷との
出会いで、すごく楽しかった😁


ぴすけさん ありがとう。
楽しい思い出になりました。

あっ、鶏むね肉、自宅付近のスーパーで
さっそく買い、実践しました。

教えて頂き、感謝です。
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かき氷、おいしいでしょう (ぴすけ)
2017-02-09 21:28:52
マーさん、かき氷、おいしいでしょう。
自然の恵みをいただけて、ありがたいことです。
氷の出来も採氷作業も、その年の気温や天候に左右されることでしょう。
おいしい物は、山歩きの楽しみの一つでもあります。
ダーリンは、どこの山に行ったのかよく覚えていないことが多いらしいのですが、おいしい物があった山のことはよく覚えています。
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良かったですね (芝刈り爺さん)
2017-02-11 10:13:26
お薬との縁切りができてよかったですね。まあでも調子悪くなったら、またお世話になればいいや、、くらいでいいかなとも思います。リバウンドは、言ってみると、今まで薬で抑えられていた、神経が急に、復活してあれこれチョロチョロ、動き回るような、、、あるいはしびれが取れる時の、痛いような不快感、、とも似ているのでしょうかね。ひどかった時期を乗り切れて、良かった良かったです。私の場合も、この4月から、ずーーと腰痛、気持ちの鬱で、こんな鬱々感、、これはきっとプチうつ、と判断。以前お世話になったクリニックで、薬の処方を受け、9月中頃から、服用していたのですが、12月ころから減量して、2月にはサヨナラしました。医者ももういいんじゃない、、という感じで。私の場合は、特にリバウウドも何もなかったのですが。年でしょうね、老いや、何やらに伴う寂しさは、ありますが、これは人としての宿命でしょうかね。そうそう、鬱と腰痛は関係あるらしく、腰は結構楽になりました。重いものを持って歩くのはまだ???ですけど。週に2,3度近くの山を歩いています。今日はこれから行きます。
いい山歩きをされましたね、でも煙草の煙、、、分かります分かります。ほんとに嫌ですね。職場に歩いていく時、前を歩く奴(あえて「やつ」です)が煙を出していると、苦痛です。文句つけたいくらいです。一方、オリンピックだかなんだか知らないけれど、室内喫煙がどうのこうの言ってますが、レベル低い感じですね。いっそ、我が店は全席喫煙席ですとかしてそういう、看板でも作り、そこはみんな敬遠すればいいんじゃないでしょうか。中途半端な分煙なんか意味ないですよね。とまあ妙に熱くなっている爺さんです。チビちゃんたちとご飯食べているときに、煙を吹き出しているやつを見ると、、、腹たちますね。でもあんな毒を体内に入れて、よく元気でいられるなあ、、とその点は、尊敬(?)してます。
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少しずつなのでしょうね (ぴすけ)
2017-02-12 09:49:47
芝刈り爺さん、薬の減量も、離脱症状からの離脱も、焦らず、少しずつ進んでいくのでしょうね。
まだ1種類だけ薬を飲んでいるのですが、それを飲まなくなれば通院しなくて済むということですから、それでずいぶん楽になるかな~、という感じです。
私はアレルギーなどですが、複数の病院に通院しているので、通院で疲れてしまうのです。

芝刈り爺さんも、腰痛が少しずつ和らいでいらっしゃるようで、良かったですね。
おいおいこのブログでも書こうと思っているのですが、実家の母の腰痛が昨年再発し、それを境に母が閉じこもりのようになってしまいました。
年末に神経痛が出たらそれが駄目押しになり、閉じこもりどころか生活体力も低下。
支援要請をすることになりました。
自分の半分の年齢しかない甥の急死や実家が取り壊されることの寂しさ、今まで身体的にあまり不自由なく過ごしてきたのに今はこんなになっちゃって…、というような恨めしさなど、いろいろなことを考えていたら、気持ちまで沈んでしまったようです。
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風邪ぶり返してダウン! (芝刈り爺さん)
2017-02-13 17:32:15
元気に治って山登りのはずが、、、、。日曜辺りから、再度ゾクゾク。今日は通院。ということでメール代わりの、ご報告でした。無理は禁物ですね。医者は否定しましたが、鼻からのカメラ挿入、胃カメラです、、これがいけなかったと、思うのですけどね。今年は寒いですよね!お母様も、元気になるといいね。整骨院なんかいいですよ、表に出るし会話もあるし、私最近通ってます。
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お大事になさってください (ぴすけ)
2017-02-13 21:36:20
芝刈り爺さん、お大事になさって、しっかり養生してください。
寒さもつらいですが、このところずっと強風の日が続いていて、それがとても応えます。
母も、これまでは、「暑いから」「寒いから」「風が強いから」などなど、ありとあらゆることを理由にして出掛けないようにしていたのですが、さすがに強風の日には出掛けないでねとお願いしています。

閉じこもり、恨み言を繰り事のように言うようになってしまった母ですが、先日通院した病院で、医師に「そういう人がね、家族をいちばん困らせるんだよ!」と言われたことでなにくそ根性に火が点き、生活の仕方から気の持ちようにいたるまで変化しました。
暴言に近いことを84歳に向かって言う医師もどうかなと思うのですが、母にはこれが効いたようです。

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逆療法もありですね (芝刈り爺さん)
2017-02-14 09:53:48
医者の暴言もたまにはいいんでしょうかね。怒りパワーは強烈なエネルギーの一つです。私も老いを自覚する高齢者の仲間入りして、お母さんのお気持ち、、少しわかる気もします。腰痛=鬱ですので。関東平野の片隅から、小声で「ファイト!!」というエールを送っています。
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母が喜んでいます (ぴすけ)
2017-02-16 19:37:46
芝刈り爺さん、ありがとうございます。
昨日15日は父の命日だったので、実家に行って母と過ごしました。
芝刈り爺さんからのエールを母に伝えたところ、とても喜んでいました。

母は気持ちの持ちようも変わったせいか、気分良く過ごせることが増えたらしく、驚くべきことに神経痛や腰の痛みまで軽くなったということです。
そしてたまたま昨日、市から母に要支援認定の通知が届きました。
母も閉じこもりを打破すべく、負担のかからない範囲でデイサービスを利用してみようと考えているようです。
まずは行ってみて、自分には合わないと思ったらやめればいいと話しています。
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