ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

赤目四十八滝ハイキング

2014-07-17 13:05:29 | 旅・おでかけ

7月15日(火)

14日(月)は、三重県の大台町立大台中学校と鈴鹿回生病院で講演を終え
病院で先生方とお話をしながらタクシーを待っていると、19時を過ぎていた。
ここで頑張って埼玉に帰るとしても、終電近くになってしまうため 
この日は白子駅前のホテルに1泊し、15日(火) にのんびりしてから帰ることにした。
もともと時間に余裕がない行動は、それほど得意とするところではなかったが
パニック障害を患って以降とくに、せかされるような状況に弱く
発作も起きやすいとわかったので、なるべくそれを避けるよう努めてきた。

15日(火)は、白子駅8時4分発の近鉄に乗り、途中伊勢中川駅・名張駅で列車を乗り継いで
赤目口駅に到着したのが9時44分。
10時発の赤目滝行きバスに乗る
10分ほどで赤目滝バス停に到着し、バス停手前にあったドライブインで弁当を購入。

バス停から4、5分で、日本サンショウウオセンターと入山ゲートを兼ねた建物に到着。
ここで入山料300円を支払い、日本サンショウウオセンターの見学をして、奥へと進む。
この日歩いたのは、赤目四十八滝といわれる滝川に沿って整備された遊歩道の往復で
四十八滝の名のとおり、次々と現れる滝の連続と岩の作り出す渓流美が見どころである。
ただ…、あらかじめお断りしなければならないのは、ぴすけは写真、特に水の撮影に関しては
全くのど素人で、これから掲載する写真、岩から褌が垂れているような写真なのだ。
お恥ずかしい…

役小角が修業をしたと伝えられる行者滝

不動滝

途中でサンショウウオマークの付いたヘルメットを被った男性から聞いたが
この3日ほど前までの雨の影響で、水量は豊富になり、迫力ある流れになっているとのこと。
むしろ滝などは岩肌が多少見えてくれた方が立体感が出るのに
水量が多いために真っ白で、写真は褌化に拍車がかかる

途中で出合った、ニホントカゲの幼体。
美しいこの色は、成体になると消失するらしい。

これが赤目の地名の由来となった、役の小角(えんのおづぬ)が滝に向かい行を修めていると
不動明王が赤い目の牛に乗って出現したという伝説の赤目牛の像。
赤目の地は、伊賀忍者の祖百地三太夫(ももちさんだゆう)が修行の場としていたと伝えられ
多くの忍者を輩出した場所でもあるそうだ。

布曳滝の観瀑台の背後には、天狗柱石という巨大な岩壁が聳え立ち、圧巻である。

姉妹滝

そして、赤目のキャラクター、サンショウウオのさんちゃん(左)とタッキー(右)。
ぴすけは、両生類が大好きなのだが、その一番の魅力は足の指だと思う。
日本サンショウウオセンターで見たサンショウウオの足の指、かわいかったなー

遊歩道脇の岩肌からも、水がしたたり落ちている。
ぴすけはこの日、ウォーキングシューズで歩いたのだが、3回ほど危うく滑りそうになった。
千手滝までは、ハイヒールやおしゃれなサンダルで来ている人を見かけたが
よく滑らずに歩けるものだと感心してしまう。

荷担滝(にないたき)
瀑布が二手に分かれ、荷を担いでいるように見えることから名づけられたという。
雨がたくさん降る前は、瀑布が二手に分かれず片方だけになってしまっていたとか。
ちょっと水量は多いが、この日は天気も良く、ラッキーだったかもしれない。

そして、約4kmの散策路の終点の滝が、この岩窟滝である。
岩窟滝からは、香落渓(こおちだに)に抜けることもできるが
初めての地であることと、帰りの新幹線との兼ね合いもあるため
今回はここまでにして、来た道を引き返すことにしたのだった。
来る道すがら、お昼を食べるのにちょうどいい場所を見つけておいたので
そこまで戻り、朝買ったおにぎり弁当の包みを開けたら…
ひいいいいーーーーーー
おにぎりが完全につぶれているのはまだしも(ザックのいちばん上に載せたのに…)
おにぎりに絡まるように髪の毛がーーーーー
もうここで完全に食欲喪失
そのまま包みを閉じ、お昼をどこで食べるかばかり考えながら歩く。

千手滝まで戻った時、滝を眺めるのに絶好の場所に千手茶屋があり
おでんや甘酒、かき氷などを販売していることに気がついた
カップヌードルとおでんを買って、滝見の特等席でいただいた。
茶屋のおかみさんがとても親切な方で、13時台のバスは行ったばかりで
下りて行っても暑いだけだから、ずっとここで涼んでいきなさいと言ってくれて
食事の時間も含めると1時間近く千手滝を見ながらボケーッと過ごした。
滝の前でじっとしていると、体感温度は何度くらいになるのだろうか。
かなり涼しく感じたが、人工的なエアコンの涼しさとは違って
本当に快適で、頭がしゃきっとしてくる。
滝をじっと眺めた後に、目を岩肌にずらすと
不思議なことに岩肌が後退していく、目の錯覚も発見した。
この1時間はとても貴重な時間だった。
茶屋のおかみさんにお礼を言って、帰り道を歩き出した時
はっきりと、自分が元気になっていることを自覚したのだ
さんちゃんとタッキーが、「イオンはマイナス 私にプラス」
と言っていたのは、本当だった。



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2 コメント

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きれいな滝、渓谷ですね (芝刈り爺さん)
2014-07-18 18:06:36
この時期、水と緑の調和がきれいですね。トカゲ君のきれいな色も子どもまでとは知りませんでした。講演はタバコ関係、、でしょうか。このごろ煙には敏感で、車の中で吸っているタバコにも煙い!と反応してしまいます。よくまああんなものを肺の中に、、、とは思うのですが。それにしても、渓谷、沢沿いの道は、滑ります。統計をとれば、皮靴、ハイヒールの人が、10人中3,4人すべり、そこそこの備えた靴だと、1,2人。やっぱり備えあれば憂いなしですね。でもいいところですね。
きれいな写真、感謝感謝です。褌?そんなことありませんよ。
赤目四十八滝、おススメです (ぴすけ)
2014-07-18 21:29:59
芝刈り爺さん、タバコの害を訴える講演で三重に行ってきました。その時の模様は、写真が届いたらhttp://blog.goo.ne.jp/kituenwokangaeru
に、更新しますので、そちらもどうぞ。
例えば、タクシー内でタバコを1人の人が吸うと、そのpm2.5の値は、緊急事態に匹敵する濃度になります。

赤目四十八滝は、青森県の奥入瀬渓流や山梨県の西沢渓谷に負けず劣らずの素晴らしい景観で、ちょっと観光化されている感がないでもありませんが、おススメです。
散策路は常に渓流沿いなので、涼しいこと涼しいこと。
暑いのが苦手な方でも、涼みながら歩けると思います。
ここに掲載した写真は、まだましな写真を使いました。他のほとんどの滝は、褌と化しています。

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