ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

進化の過程

2009-10-15 10:53:56 | 日常
昨日のニュースを賑わせた話題「チンパンジーも手助け」。
この映像をニュースで見ながら、ちょっと複雑な気持ち。
手を叩いたり、「ステッキをよこせ」という仕草をしながら
相手チンパンジーの関心を喚起して、見事にステッキが受け渡される様子は
我々と共通する仕草であるだけに微笑ましい。
それだけでなく、そのステッキを使ってジュースを取る行為も驚きだ。
一緒にテレビ画面を見ていたダーリンが言った。
(以下の会話、ダーリンはぴすけはで表示)
「あのジュース、くれって言わないのかな…
「それじゃあ人間だよ
「あのジュース、ステッキを渡してくれたチンパンジーに渡したらすごいよね
「それも、人間
さらにニュースでは、ステッキを渡すのは相手の要求に応じたときだけで
要求されない場合は、相手チンパンジーがジュースに向かって手を伸ばす様子を見ても
自発的にステッキを渡すことは稀であったと説明があった。
「よけいなお節介はしない…、ということか。僕とは違う~
「進化していくに従って、よけいなお節介を焼くようになるんじゃないの
「良かれと思ってしたことが仇になったり…。それ、僕じゃん
「ダーリンは、人間的ってことなんじゃない
「ぴーちゃんは、よけいなお節介はしないよね。」
「うん。私、自分がお節介焼かれるの、嫌いだから
「でもさ、お節介を焼くとありがた迷惑だなんて思われることもあるけれど
  お節介を焼かなければ、素っ気ないかもしれないけれど迷惑はかけないよね。」
「まあね。冷たい人だと思われるかもしれないけれど
「お節介焼いて後悔している僕って、なんなんだ~
「だから、ダーリンは、人間的なんだって
「ってことはぴーちゃんは、サルに近いってこと
「そうかもね


人間は、進化の過程でいろいろなものを獲得してきた。
それが幸せなことかどうかは別として。
思うに、進化と退化は紙一重なのではないかと考えさせられるような過程もあり
必ずしも進化することが我々の幸福とは直結しない、というところに問題があるのだろう。
その後、チンパンジーのアイちゃんが、モニターに映し出された数字を
小さい順に消していく様子を見ながら、思わず
「ダーリンより速いんじゃない
「どうして比較対象が僕なんだー
「だって、2人で話しているんだもん、私かダーリンかのどっちかじゃない
「…
ダーリン、悲しむことはない。
ダーリンは人間的なのだから。


でも、この「人間的」っていうのが、結構性質の悪い厄介者なんだよな…
と、破れ新九郎()さながらに思っているぴすけであった


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