ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

荒船山

2008-05-10 00:28:28 | 登山(両毛・常総)

【5月8日(木)】
神津牧場→内山峠→荒船山艫岩→胸突き八丁→相沢→荒船の湯→荒船の湯バス停



ご飯をおかわりしてお腹がいっぱいになったら、荒船山へ向けて出発だ。
内山峠までは時間を短縮するため、山越えをせず舗装された林道を歩くことにした。
3年前に逆コースで歩いたとき、山越えが祟って日が暮れてしまったためだ。
ほどなく、目指す荒船山が見えてきた。

まるで航空母艦のような山容は、見る者を惹きつける。
荒船山は、ぴすけが小学校2年生のときに父に連れられ
初めて登山というものを体験した、忘れ難き山である。
今回は、そのときと全く同じコースを辿ってみることにした。


内山峠まで林道を歩くこと約1時間。
内山峠には既に4台ほどの乗用車が停まっている。

内山峠から1時間ほどは、なだらかな道が続く。

ヤシオツツジが美しく咲いており、後1週間もすればもっと花数は増えるだろう。

一部、片側がすっぱり切れ落ちている箇所もあるが、慎重に通れば危険はない。
ところどころに奇岩がにょっきりと突出している。

台風8号の影響で、崩落箇所が2箇所ほどあったが、迂回路が設けられている。
途中、鋏岩と呼ばれるかつての修験者の修行跡があるが、現在は立入禁止だ。
鋏岩を見送るとほどなく、荒船山の大絶壁・艫岩が眼前に現れる。

しばらく行くと、一杯水と呼ばれる水場に着く。

登山者は必ずこの水を一杯飲んで山頂を目指したことから、この名が付けられているという。
一杯水から先は、岩場の急登だ。

ここでぐんぐん高度を上げると、あっという間に艫岩上部の笹原に出る。

荒船山の醍醐味は、この艫岩上部の笹原の逍遙と、艫岩からの絶景にある。
艫岩展望台からは、昨日歩いてきた八風山や物見山
ほんの3時間前に出発した神津牧場が見渡せる。

空気が澄んでいれば、浅間山から遠く北アルプスまで望むことができる。

断崖絶壁の上に立つと、足元にまだかなりの余裕があってもギリギリに見えてしまい
立つ者も、それを見ている者も、ハラハラ・ドキドキする


眼下に広がる景色を眺めながら、おにぎりをほおばり
後は急下降の下山路を辿るのみだ。

今回の下山路は、小学校2年生の初登山のときに泣きながら下りた道で
3年前には登りのルートとして使った道だ。
「胸突き八丁」と呼ばれる急坂を降りる。
ところが、小学校2年生のときとはやはり体格も違い
また、春と秋では登山道の状態も異なるので
今となっては何をそんなに泣いたかな、と思うくらいだが
当時はこの急坂が怖く、落ち葉で埋もれた道でこれまた滑るのも怖く
へっぴり腰で下りてまた滑る…という悪循環を起こしていたに違いない。
あっという間に急下降は終わり、後はなだらかな九十九折れに変わると
台風9号の影響で倒木が多数。

倒木を乗り越えたりかいくぐったりしながら、レンゲツツジに励まされて歩む。

艫岩から1時間20分ほどで相沢登山口に到着。

そこからは、三ッ瀬のバス停まで舗装道路を歩く。
振り返れば、我々を見送るように艫岩がほんの少し見えた。


バスの時間まで余裕のあった我々は、道路の案内板に従って進み
「西下仁田温泉 荒船の湯」で汗を流した。
下山後の一風呂は、おいしいものを食べるのと同じくらい幸せな気分になるものである。
http://www.town.shimonita.gunma.jp/html/syoukou/arahunenoyu/arahune-yu.html





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