ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

過去の山行(4) 茶臼岳~三斗小屋温泉~三本槍岳~朝日岳(2005.8.10~11)

2012-12-11 11:39:13 | 登山(両毛・常総)

おことわり
デジタル化導入以前はともかく、写真が残っている過去の山行について
記憶と写真の記録をたどり、記事化しようと思い立ちました。
皆様のお役に立つことより(そもそもこれまでの記事とてそれは怪しいのですが…)
私的な備忘録として捉えていただければ幸いです。
そのため、カメラの時計が合っていなかったり、記憶が曖昧だったりして
正確性に乏しいことについては、どうか御勘弁願いたいと、切に望むものです。



2005年8月10日

ダーリンとの3回目の山行は、三斗小屋温泉泊まりの那須周遊になった。
本当は、山小屋にしたかったのだが、ダーリンの歩きを考えた結果、那須が最適と思われ
少々贅沢ではあったが、三斗小屋温泉の大黒屋旅館に宿を決めた。


最寄駅から宇都宮線で黒磯駅に行き、那須ロープウェイ行きのバスに乗る。
終点のロープウェイ山麓駅バス停に着くまで
上天気とはいかないが、天候に問題があるなどとは想像できないまあまあの天気だった。
ところが、ロープウェイの山麓駅前には、何人かの登山者がたむろしており、皆思案顔だった
流れてくるアナウンスを聞くと、雷のためロープウェイの運行を休止しているとのこと。
再開の目途は未定ということであった。
道理で、皆思案顔だったわけだ。
ロープウェイ再会を待つ人もいたが、あきらめて帰ってしまう人の方が多かった。
ロープウェイの山麓駅から峰の茶屋跡避難小屋までは歩くこともできるが
山頂一帯に落雷の恐れがあるのは変わらないので、登ることは危険と判断し
この日は三斗小屋温泉までなので、時間的に余裕のあるぴすけとダーリンは山麓駅に停滞。
小一時間ばかり待つと、落雷の危険はなくなったということで
ロープウェイの運行が再開された。
そんな天候だったためか、ロープウェイに乗り込んだのは数組で
登山道を歩き始めたのはぴすけ達夫婦と、中年の男性1人、若い男性1人の4人だけだった。
この中年の男性と若い男性はばらばらに歩いていたため、それぞれ単独行かと思っていたところ
大黒屋旅館で一緒になり、2人とも隣の部屋にいたので、同行者だったようだ。
各々の体力に合わせて歩いているということなのだろうか。


茶臼岳目指して登っている間、前も後ろも真っ白で、足元から数メートル先以外は何も見えない。
粉糠雨とまでいかないが、身体に水滴がまとわりついて気持ちが悪い。
茶臼岳から峰の茶屋跡避難小屋に下り、土間でおにぎりを食べ始めると
ここで、12、3人のオバサマ達を引き連れた「先生」と呼ばれている男性が
避難小屋の上がり口に腰を下ろし(つまり、出入り口を占領しているわけだ)
タバコを吸い始めたのだ
この男性、なんの先生だか知らないが、いろいろな意味で無思慮だ。
ダーリンが、タバコは外で吸ってほしいと言うと、渋々外に出たが
出たのがこれまたドアの脇で、ドアは開けっ放し
タバコを吸うなとは言わない(本当は言いたい)。
タバコを吸う時は、風向きや場所を考えて吸ってほしい。
こういう無思慮な喫煙者がいるから、喫煙者が嫌われるのだということを
わかっていないんだな~、喫煙者は。

峰の茶屋跡避難小屋を出て、那須岳避難小屋を目指す。
稜線から剣ヶ峰の下部をトラバースした後の岩場で、この日初めて霧が晴れた一瞬。
それもほんの束の間、またあっという間に真っ白になった。
延命水経由で三斗小屋温泉に着いたのは、15時前だと記憶している。


8月11日


大黒屋旅館は掃除が行き届いており、気持ちが良かったが
部屋の照明が裸電球だったのには驚いた。
寝具も濡れ煎餅布団(しっとり湿って重い煎餅布団のことをぴすけはこう呼んでいる)で
冷たいやら重いやら。
それでも、食事がお膳で部屋に運ばれてきたことと(大黒屋「旅館」だからか)
風情あるお風呂には大満足。



霧で真っ白な中を隠居倉目指して、大黒屋旅館を後にしたのが7時20分ごろ。
隠居倉の登りでダーリンをかなり引き離したぴすけは
各々が熊鈴を持つ必要性を痛感する(いままではぴすけがつけているだけだった)。
熊見曽根・清水平を過ぎ、三本槍岳への斜面に差し掛かると、先行しているパーティがいた。
このパーティーは、仙台からみえた御夫婦と奥さんの妹さんの3人だった。
御夫婦の旦那さんが、定年後に山登りを始めて11年。
この時71歳だとおっしゃっていた。
この旦那さんから、山に行ったら一つでも落ちているゴミを拾っているとお聞きし
ぴすけ達も大いに賛同して、この時以来、実践するようになった。

その旦那さんに撮ってもらった、三本槍岳山頂での写真。
この後朝日岳に登り、峰の茶屋跡避難小屋から那須ロープウェイ山麓駅まで下りる間
視界は不良で、真っ白
前日より視界は利かないように感じた。
おまけに、峰の茶屋跡避難小屋の手前から、本格的に雨が降り出す始末。


ところが皮肉なことに、那須ロープウェイ山麓駅に着いた途端、日が射してきて霧も流れ始めた。
その後、バスで湯本温泉まで行き、鹿の湯で汗を流し、黒磯駅から宇都宮線で帰途に就いた。


1泊の山行でも、この程度であればダーリンに疲れを残さず2日目も歩けるとわかり
徐々にではあるが、行ける山も広がりつつあることを確かめた山行だった。
那須の展望は、また次の機会の楽しみに取っておくことにして
課題は、ダーリンが登りでぴすけとかなり離れてしまうことであった
(え?ぴすけがもっとゆっくり登れって?



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