ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

絶景の浄土平(3) 吾妻小富士周遊

2012-07-04 19:21:06 | 登山(東北南部)

【6月30日(土)】
浄土平→吾妻小富士周遊→浄土平



浄土平レストハウスのレストラン・サペレ吾妻で早めの昼食を済ませたぴすけは
ダーリンにこの日の上天気と展望について熱弁を揮ったあと、撮ってきた写真を見せた。
いつもは楽しみをとっておきたいと、帰宅するまで写真を見ないダーリンが、珍しく写真を見た。
「…
「いいでしょ~
「…あ~ん今から行きたくなっちゃった。なんで行かなかったんだろう…今なら鎌沼まで行けるか
   な?」
「え~?小舎には昼過ぎと伝えてあるから、小一時間は大丈夫だろうけれど。走れば大丈夫なんじゃな
   い?」
「一人で走るのも嫌だな…。」
「え~?じゃあ、小富士だよ。」
「小富士なら一緒に登ってくれる?」
「一緒にって、私、走らないよ。」
「いいよ。」
「じゃあ、このまま先行しているから、ダーリンは着替えて、後から追いかけてきてね。」
「はーい」(まことに良いお返事だ
写真を見たダーリンは、ぴすけと一緒に行かなかったことに激しく後悔を覚えたらしく
それを取り戻すため、もうどこでもいいから(などと言っては吾妻小富士に失礼かな
標高を上げたい欲望に駆られているようだった。
思いもよらず小富士に登ることになり、東吾妻山に行かなくて良かったと、内心ホッとしたぴすけであった

吾妻小富士は、浄土平からゆっくり歩いて約1時間で、噴火口をぐるりと周遊できるようになっている。
12時10分、ぴすけはダーリンに先行し、歩き始める。

この日、浄土平の駐車場にはたくさんの車が停まっており、お盆中のような混雑。

丸太の階段を登りつめると、噴火口の跡がすり鉢状になっており、縁をぐるりと周れるようになっている。
ビジターセンター職員の友人の話では、29日(金)にクマがこのすり鉢の底にいたのだとか
クマが登ってくる方向によってはかなり怖いと思うのだが、人はいなかったのだろうか。
いやいや、クマがいたという情報があるのだから、誰か見ていたのだろう。
クマは土湯方面に逃げていったというが、よりによって噴火口の底に入ってしまうとは驚きだ。

ぐるりとお鉢周りをする。
ほぼ北の方角には、磐梯吾妻スカイラインの涅槃坂がうねり、正面にラクダ山が聳える。

吾妻小富士から一切経山を見ると、噴気口が2箇所あることがわかる。
2008年11月に噴気を上げ始めた時、噴気口は1箇所だった。

ザラザラとした砂礫の道を登ると、雲がずいぶん上がってきており、東に福島市街が見える。

およそ半周したところで、走っているダーリンの姿を探すも、肉眼ではわからず。
写真を拡大して確認したところ、どうやら「ここ」にいるらしい。

南には、高山が豊かな森を抱えて裾野を広げている。

進むにつれて、兎平が見えてきた。
緑の中に、薄い緑色の草原状の広がりが見える所が兎平だ。

兎平付近を目を凝らして見ると、浄土平キャンプ場のウッドデッキやセンターハウス(セントラルロッジ)
吾妻小舎の赤い屋根が見える。

4分の3周ほどした所でふと振り返ると、走ってくる人が。

おっ

おおーっ
少々体が重そうですな
笑っちゃ悪いが、この時ダーリンは、吾妻小富士の丸太の階段を20段も上らないうちに息が切れ
走るどころか、それ以降の登りは歩いていたそうだ(どうりでぴすけに追いつかないわけだ)。

ちょっと立ち止まったものの、再び走るダーリン。

まだ走っている。
下りは走れるようだ

やっと登り口のある場所まで戻った。





待っている間にダーリンが撮った、ぴすけの姿であった


小富士を下りたのが12時50分。
浄土平駐車場から自家用車で移動し、吾妻小舎へ。
お客様を迎えるからには、汗だくでは行けない。
駐車場で着替えて、キャンプ場の水場で洗面をし、小舎に向かう。

いつも変わらぬ佇まいで、登山者を迎えてくれる吾妻小舎。
さあ、お手伝いへ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。