ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

過去の山行(3) ~赤城・黒檜山(2005.6.7)~

2012-11-19 19:57:55 | 登山(両毛・常総)

おことわり
デジタル化導入以前はともかく、写真が残っている過去の山行について
記憶と写真の記録をたどり、記事化しようと思い立ちました。
皆様のお役に立つことより(そもそもこれまでの記事とてそれは怪しいのですが…)
私的な備忘録として捉えていただければ幸いです。
そのため、カメラの時計が合っていなかったり、記憶が曖昧だったりして
正確性に乏しいことについては、どうか御勘弁願いたいと、切に望むものです。


 

2005年6月7日

ダーリンのレベルアップは段階的に進んでいった。
登山靴も買った
鳴虫山の次の山行は、歩行時間や累積標高差は同程度で
最高高度がやや高くなる赤城・黒檜岳に決まった。
最寄駅から東武伊勢崎線に乗り、終点・伊勢崎駅でJR両毛線に乗り換える。
前橋駅で下車し、駅前のバスターミナルから赤城ビジターセンター行きのバスに乗車。
終点の赤城ビジターセンターバス停で降り、大沼畔に沿って黒檜山登山口を目指す。
途中に赤城神社があるので、見学することも考えたが
なにせダーリンの体力がどれほどのものなのか、まだはっきりしないため
体力温存ということで、そのまま登山口へ向かった。
登山口に着くなり、そこには「熊注意」の看板があり、いきなりの急登が待っていた。
「ここ、滝?
水は流れていないものの、5月に見学した旧古河庭園にも
滝に見立てて作られた石組みがあり、それと似ていたのだろう。
ダーリンは、目の前に立ちはだかる岩壁に(というには大袈裟なようだが)たじろいだ。


ヒーヒー言いながら、ぴすけの遥か後方を登ってくるダーリン。
ぴすけは、しばしば足を止めてダーリンを待つが、猫岩手前で下山中の老夫婦とすれ違う。
その老夫婦は、どうみても70歳代か、あるいは80歳を超えていると思われる風貌だった。
「歳をとっているのに、どうしてこんなつらいところを登ったり下りたりしたいんだろう
「あの御夫婦は、つらくないんじゃない?それに、年齢とはあまり関係ないかも。」
「そうかもね。僕より元気だ
それでも、猫岩から見下ろした大沼に元気づけられ、なんとか黒檜山の頂上に到着。
頂上に着いたとたんに、ダーリンはその場に寝転がった
周囲は霧で真っ白。
全く展望が利かなかったが、人が多くなかったので、お昼にすることにした。
ところが、10分するかしないかで、20名程度の団体で、登山者が押し寄せた。
これほど多い人数のパーティーに出会うのは初めてだったので驚いたが
ガイドが1人しかいなかったことも驚きだった。
しかも、その辺の観光客のような風体だ。
そのガイドは、真っ黒に泥がついたダーリンの背中を見て
「あら、背中が泥だらけですけれど、どうしたんですか?転びましたか?」
と聞いてきた。
「ああ、さっき疲れてひっくり返っていました。」
と、ダーリンが答えると
「それならよかった。転んだのかと思って、びっくりしました。」
と言った。
頂上が騒がしくなったので、駒ヶ岳に行く途中でまた休めばいいと
おにぎりを食べ終わると、そそくさと頂上を後にしたが、なにしろ周囲は真っ白で
駒ヶ岳にも何組かが休んでいたこともあり、そのままずんずん下りてしまった。

駒ヶ岳からの下りにトウゴクミツバツツジの大木があり、美しい花をつけていた。
途中、鉄製の階段が続くが、こちらを登りにしなくて良かったと、ダーリンと話した。


赤城ビジターセンター発のバスの時間まで、覚満淵をうろついて時間調整。
バスは、前橋駅への急行バスではなく、途中の富士見温泉で乗り換えるバスであった。
せっかくだからと、富士見温泉で温泉に入って帰ったが
この富士見温泉は清掃が行き届いていて、大変気持ちの良い施設だった。
この日も、ダーリンは帰りの電車に乗るにも、筋肉痛で一苦労。
ぴすけには筋肉痛が出ないところをみると
ダーリンの歩き方に問題があるのではないかと思われた。



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