道草あつめ

日常思いついた由無し事を、気ままに拾い集めています。

個人情報

2006-03-19 21:04:41 | 旅中
列車待ちでベンチに座っていると、向かいのおばさんが「档案袋」と書いてある茶色の袋を何個か持っていた。

「档案袋」というのは、中国における究極の個人情報というべきものである。
すなわち、各個人について、学校や職場・地域での評価や活動、親類や交友関係、
出身階級、所属階級、などあらゆることについて書かれた情報が詰まっている。
これを、その人が所属する学校や職場などが保管し、ことあるごとに情報を付け足し、
転職や引越しなどで所属が変われば、档案袋もそれに伴って新しい所属のところに運ばれる。
所属団体、政府、警察などが必要に応じて見るものであるが、本人は見ることができない。

そんな恐ろしいものであるのだが、駅のおばさんたち、
何食わぬ顔で持ち歩いていた。
きっと、所属変えになった人のものを列車で新しい所属先に届ける役目だったのであろうが、
しかし、こんな重要書類を、周りの人に知られるような方法で運んでよいものだろうか。。

上海の街中でもそんなおばさんを見つけたので、近くにいた友人に訊いてみたら、
「なんで。運んでるんでしょ?」
というような反応。
「他の人に見られるような運び方したら危ないじゃん!」
「あー。確かに、それはよくないかもね」

……うーん。。


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