ポレポレ隊が行く! 

ようこそポレポレワールドへ!
家族で歩いた山の報告です。
  ◆ポレポレとはスワヒリ語で 「ゆっくり」 の意。

▲秋山のはずが・・・硫黄岳 <前編>

2006-10-10 19:19:46 | ▲2006年山行報告

 

歩いた日2006年10月8日(日) 

 

ポレポレ隊、初めての八ヶ岳。 

前日の土曜の時点では天気予報は良かったはずでした。

夜中の1時半に家を出発したので その後の予報は見てなかった。

5時過ぎに桜平の駐車場に着いたときには ホラ、月も出てたし・・・。

ヘッドランプをつけてスタートしようか、って言ってたんだけど

副隊長お疲れのようなので 少し休んでからに。

 

 

 

今日の手ぬぐい イチョウです。 

 

 

 

だいぶ明るくなったのでそろそろ出発しよう。 

最終荷物チェック。 隊長は登山届けしっかり持って。

 

 

 

 

曇ってるね・・・なんて言いながらの歩き出し。 

 

 

 

紅葉はこんな感じ。 写真だとちょっとわかりにくいかな。

赤より黄色が目立ってました。 

 

 

 

 

沢に沿って歩きます。

数日前まで降ってた雨のせいでかな、水の勢いがすごい。 

 

 

 

 

白い四角いのは簡易トイレ。 

ちゃんとペーパーまでありました。 ありがたい。

 

 

 

 

 

上槻木道分岐。 

 

 

 

 

夏沢鉱泉。 おおっ!皆さんの報告に載ってた写真の通りだ。 

 

 

 

  

まだ休憩には早い。

小屋前をスルーして進みます。

 

 

 

  

こんな感じで何度か沢を渡る。 

 

 

 

  

副隊長の足取りがいつになく重い・・・・

大丈夫かな。 

 

 

 

 

オーレン小屋到着。 ここも皆さんの報告通りだ。(当たり前)

先ほどの夏沢鉱泉と比べると5倍の収容規模。

薪がたくさん積んであって雰囲気あるなぁ。

小屋前のテーブルで小休止しよう。 

 

 

 

 

オーレン小屋のすぐ近くのテン場。 

 

 

  

 

どんどん進もう。 

しかし・・・・今日のポレポレ隊、すごくテンション低いんですけど・・・

なんで? 前回の谷川の時となんか違うよね。

初めての八ヶ岳だよ。 もっと盛り上がろうよ。

ガスってるせいかなあ。 

なんかどんどん天気悪くなってなあい?

モンてる君にちゃんとお願いしてくるの忘れた!

「だからだよ。」  隊長に冷たく言われた。

3人ともずっと無言。 

なんか暗いんですけど・・・。 

 

 

 

 

 

副隊長はほんと辛そう。

最近、横になってもあまり良く眠れないらしい。

ゆっくり進もう。 

 

 

 

  

隊長がボソっと 「なんか木が白くない?」

「そうだねー なんか白いねー」 と 

何も考えず お気楽に返事する弱足隊員。

 

 

  

 

 

ここで 夏沢峠に行く道と 赤岩の頭方面とに分かれます。

ポレポレ隊は赤岩の頭回りで。

 

 

  

 

このあたりから岩が混じり、登りも傾斜が増してくる。

でも危険な場所は全くなく、しっかりとした道でした。

濡れてるので滑らないようにね。 

 

 

  

 

うぉっ! これもしかして霧氷じゃないの?

ほんとだ! だから白かったんだ! と今頃気付く。

「去年の赤城以来だねー 」 なんて

この時点ではまだお気楽さが残っていた3人。

 

 

 

  

秋山第二弾のはずだったのに これじゃ冬山じゃん。 

 

 

 

 

「きれい、きれい!」 なんて言いながら のんきに写真を撮る弱足隊員。 

 

 

 

 

副隊長は相変わらず黙々と歩く。

 

 

 

  

わぁっ! さっきよりすごいことになってきてるよ。

その時 やっと稜線に出た。

どうやらここが赤岩の頭らしい。

でも・・・でも・・・・・これはいったい・・・・・・・ 

 

 

 

 

すごい風! 写真ではわかり辛いけどすごかったです。

真っ白けで突然違う世界に飛び出た感じ。

なんじゃこりゃ~~~っ!!!? 

 

 

 

 

美濃戸方面。 

 

 

 

 そして・・・・

こっちがこれから向かうはずの硫黄岳頂上方面。

何も見えない・・・・すごい風・・・・飛ばされそうだ。

弱足隊員、この時点でもう引き返すことを考えてた。

これじゃ無理だ。 こんなの怖すぎる。

頂上から降りてきたらしいご夫婦に上の様子を聞くと

「すごいことになってますよ。上はここよりずっとすごいです。

 実は昨日、夏沢峠から日帰りの予定で上がったんだけど

 ものすごい風で帰れなくなって ヒュッテ夏沢に泊まったんです。

 怖かったけど これ以上ひどくなると困るので降りてきました。」

それを聞いて弱足は100%決めた。 

「戻ろう。」

隊長と副隊長にそれを伝えると 隊長は 「ここまで来たのに? もうすぐ頂上だよ」 

思った通りの答え。

「ここまでだろうが どこまでだろうが この先に待ってるものは危険だけでしょ。

 戻るって言ったら戻るよ。 絶対にママは行かないよ。」

「だってあと少しだよ。 戻るなんてうそでしょ。」

「こんな時にうそ言ってどうするの。 また絶対に来よう。 約束するよ。」 

ここでやっと家長である副隊長の発言。

「引き返そう・・・」

ポレポレ隊の隊長はピークハンター。

3人の中ではもちろん一番体力も脚力もあるけれど 

なにしろまだまだ経験不足です。

そんな彼のためにもいいチャンスだったかも。

ポレポレ隊、1年数ヶ月の登山歴。

未熟者の集まりですが 初めて頂上踏まずに戻ります。

これって 「敗退」 っていうのか?

違う。 危険を回避して戻ったんだから 負けたわけじゃないでしょ。

「撤退」・・・じゃ軍隊みたいだしね。

ま、言葉なんてなんでもいいや。

とにかく今来た道を戻ります。

ここに居た他の人たちの行動はそれぞれでした。

ポレポレ隊と同じように戻る人たち。

そのまま頂上へ向けて進む人たち。

そして・・・悩む人たち。

さ、そうと決めたら さっさと戻ろう。

 

          後半へつづく  ←クリック

 

 



最新の画像もっと見る