おおっ! さっき引き返した稜線がハッキリと見える!
本当はあそこをずっと歩く予定だったのに。
でもあの風は尋常じゃなかったから。
無理強いは事故の元。
相変わらず月山の頂上方面はガスが抜けません。
そうかと思うとこんな風に遠くがチラリと見えたり。
刺激的~~
とにかく進むしかないわけで・・
後を振り返りながら。
雪渓発見!
石の上をチョチョイのチョイ。
急になってきました。
今日はパパさん絶好調。
だって・・・・・パパの今日の目的は山じゃないもんねーだ。
心は既に海の幸へ。
だから風が強くたって ガスで視界が悪くたって 全く不満を言いません。
はい、休憩。
風でカメラのストラップが写ってしまった。
歩き出します。
雨は降ってないんだけど ガスの水分でけっこう身体が濡れちゃいます。
おお・・・・この風、なんとかしてケロ。
ガンガン登ってるので寒くはありません。
延命地蔵尊、て書いてある。
私はいつまでこの世にいたらいいですか。
月山は死んだ人の魂が戻る場所と言われています。
今も私たちと一緒に歩いているのかな。
ひょえ~~
芭蕉の句はどこ? 神泉池はどこ?
もうそれどころじゃない。
ママもしっちゃかめっちゃか。
やっと頂上小屋が見えた!
まずは月山神社へ。
この先は撮影禁止区域。
右側の受付でお祓い料500円を払い、お守りと〝ひとがた″を受け取ります。
そしてその場で祈祷をしてもらった後、ひとがたで自分の身体を撫でて息を三回吹きかけ、水の中に流します。
これで穢れを浄化するのだそうです。
これがお守り。
本来なら出羽三山全てをお参りしたかったです。
湯殿山(現在)、月山(過去)、羽黒山(未来)
自分の過去を改め、今を知り、未来へつなぐ。
いつかゆっくり時間をかけて自分の人生を顧みながら歩いてみたいなぁ。
さて、そろそろお昼。
本当なら外でお昼にしたいところですが 強風でそれは無理。
皆さん、頂上小屋に駆け込んでいたので小屋の中は大混雑。
休憩のみの場合、一人500円払います。
小屋の方にガスを使ってもいいか聞いたら、食堂の中はダメだけど、廊下ならいい、ということでしたので
廊下でスープだけ作って食堂に運びました。
サンドウィッチ作る前。
何しろ場所取りでごった返していたのでこんな写真でごめんなさい。
順番待ちしてる人が大勢いましたので早食いして外に出ました。
なんだかこの小屋の周りだけすごい人でしたっけ。
ところで月山の頂上はどこなの?って話になりました。
一応、神社自体が頂上、ってことになってるようなんですが、じゃあ三角点は?
小屋の中で話をしているのを小耳にはさんだ内容では、どうやら神社の裏手にあるらしい。
ということで行ってはみたものの、結局よくわからず・・・
その辺に居た方に聞いてみても 皆さん、 「さあ?」 とか 「何度も来てるけど見たことない」 とかなんとも曖昧で・・・
晴れていればとことん探すんだけど、とにかく真っ白けで何も見えないわ、風は強いわ、で 結局諦めちゃいました。
パパは三角点より海の幸。
それにしても真っ白&ビュービューの風は相変わらず・・・・
今日はもうダメだね。
予報ではこんなはずじゃなかったのにな。
ママもパイレーツみたいになりながら頑張りました。
あら、ちょっと陽が射してきた。
と思ったらまた曇った。
結局それの繰り返し。
風さえ止んでくれればガスってても我慢するんだけどな。
パパさんはそんなの関係ない、って感じでどんどん進んで行きます。
とにかく頭の中は 温泉入って海の幸をつつきながらビールを飲む自分の姿しかないから。
陽が射すと周りから小さい歓声が上がります。
そりゃ、嬉しいもんね。
やっぱり頂上の方はダメだ。
しぶといガスめ。
あ、でも逆に今あっちも晴れたら 隊長、もう一度上がるって言うだろうな。
それもまた・・・どういうものか。
朝は人が少ないって思ったけれど やっぱりそれなりに人はいるもんですね。
そりゃ百名山だものねぇ。
さて・・・牛首に着きました。
本来ならここからまっすぐリフト乗場へ行くところですが、隊長がもう一度姥ヶ岳に行きたいと言い出した。
頭の中が既にビールの泡で溢れているパパはもちろん反対したのですが、
「どうせ今日は泊まりなんだし、いいんじゃないの?」 と ママが助っ人。
渋々パパも賛成し、再び姥ヶ岳に向かいました。
でも相変わらず稜線はガスったり晴れたり・・・
どうか姥の頂上に着いた時にはガスが取れてくれますように。
さっきは下から見た雪渓を、今度は上から見てます。
風はずっと強いままです。
写真じゃそれが伝わらないのよねぇ。
パパのキョンシーハットが物語ってると思うのですが・・
隊長は飛ばされるので帽子取っちゃった。
そうそう・・・その調子。
ガスよ、戻ってくるな!
戻って来た・・・・
右に続く道は湯殿山神社への道です。
鞍部は分岐地点。
我々は直進します。
わあ~ あんな遠くまで見えた!
やっぱりこうでなくっちゃ!
金姥と呼ばれる分岐地点。
白装束をまとった数名の方たちはここから湯殿山神社に向かわれました。
やっぱり空が青いっていい。
私の帽子も今日は青い。
・・・ガスの水分と風でヨレヨレだけど。
その風は一向に治まりそうもありません。
でもこれから歩く道が見えてるって心強い。
けど・・・本当に吹き飛ばされそうな風です。
パパに 「写真撮ってないでしっかり歩きな」って注意された。
冗談じゃなく、怖いくらいの風でした。
いつかの那須みたいだ。
木道から数回落ちました。
これが断崖絶壁の場所だったら・・・・・
今日二回目の姥ヶ岳山頂。
見晴らしだけなら朝とは大違い。
姥ヶ岳ゲット、もっかいおめでとう!
ありがとう。
山名板の先にこんな景色が広がっていたなんて、朝は全くわからなかった。
庄内平野、バンザーイ!
でも、風はすごいんですよ。
この画じゃ全然わからないけど・・・
とりあえず、今度はしっかり三角点触ります。
青空がいっぱい出てきたけれど やっぱり月山の頂上部分だけは灰色の雲の中でした。