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酒と釣りの友 天国の mさんヘ

フォンテーヌブロー宮殿 第4幕

2010-11-18 23:06:35 | 日記
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とき 第一帝政10年 晩秋
ところ フォンテーヌブロー宮殿
登場人物 ボナパルト・ナポレオン フランス皇帝
       ピエール・ニコル 皇帝付きソムリエ兼シェフ


秋も深まり枯葉が舞い散るここフランスでは本格的なジビエの季節を迎えていた。
精力をつけようと狩猟で得た獲物を毎晩のように喰らっていたボナパルトだが・・・。

ピエール はおらんか。 」

「はい皇帝閣下、お呼びでございますか?」

「鴨の次はウサギ、ウサギの次は雉、雉の次は猪、猪の次は鹿・・・花札賭博じゃあるまいし猪鹿と続いて今晩はまさか蝶か~?」

「閣下ご安心ください。野鳩でございます。」

「鈍いやっちゃな~。わしはジビエに辟易としているのが分からんのか。なにかこ~さっぱりとしたものが食いたいのじゃ。」

「それでしたら omelette a la japonaise など如何でございましょうか。」

「わがフランス帝国で生み出されたオムレツをかの国でも食べるのか?日本国の将軍も油断ならん奴じゃの~。まーそんなことはどーでもよか。早よーもってまいれ。」

料理が出来上がるまでのひと時、一人 ヴァン・ドゥ・パイユを嗜むボナパルト。

「ヴォアラ! オムレット・ア・ラ・ジャポネーズでございます。」



「なんや。またグラン・マルシェ百貨店のお子様メニューか?余が卵好きなのを良いことに手を抜きよって。よいか、まずかったら打ち首と心得よ。」

小皿に盛ったソイ・ソース入りオロシ大根をつまにさっそくがぶりとやる皇帝。

「如何でございます。」

「(男は黙って)・・・・・・・うまいんだな、これが。」

「見た目は子供だましのプレーン・オムレツかと思ったがなにやら深いうまみを感じるぞ。魚のうまみのような?おやっ、キノコのような香りもするぞ。」

「皇帝閣下、閣下はシェフとしても超一流でございます。隠し味として4種類の魚の節原料、こんぶ、しいたけから採った出汁を使っております。」

「あたりまえじゃ。余の辞書に不可能の文字はないと云うことを知らんのか。」

「恐れ入りました。」

卵料理の後は、同じ出汁からつくった和風うどん・ネギ、春菊添えの一品に舌鼓を打つボナパルト。




「あ~さっぱりした。ピエール。今晩はご苦労じゃった。もー下がってよいぞ。」



さて、皇帝の寝室では・・・

「お~愛しのマリー・ルイーズよ。長く待たせてすまんかったの~。今夜のわしの身体は海の香りがするかも知れんぞ。恥ずかしがらずに早う来んか。


配役 ボナパルト、ピエール(一人二役) 僕


(おまけ)

ピエール・ニコルのお手抜き料理メモ

材料 (4人分)■卵(M玉) 3個
<調味料>

■醤油 小さじ1
■塩 2つまみ
■砂糖 大さじ1.5
■だし汁 80ml(しっかりだし水300mlに1パック)

作り方
1.卵は粗く割りほぐし(混ぜすぎない事:白身を箸で切るように混ぜる)、醤油以下の材料はよく混ぜておきます。

2.卵液に調味料を加え軽く混ぜます。

3.卵焼き器で焼きます。

<美味しくつくるこつ>
白身が少し残っているぐらいの粗めの混ぜで抑えると冷めても出汁が浸みている状態がキープできます。
混ぜすぎると冷めた時に出汁が抜けてしまう仕上がりになります。泡だて器など黄身と白身が均一になるまで混ぜてしまいがちですが混ぜすぎない方が良いでしょう。

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