徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

僕のオーディオ遍歴

2015年10月23日 | 趣味

最近、物欲があまり無いな、基本的な理由はそこそこ足りているからだろう。恐らくこれは僕だけの感覚じゃなく日本人一般に広くある感覚ではないだろうか。中国観光客が電気店などで爆買いしてるのをみると凄まじい物欲を感じるが、あれが消費活動であり経済を活性化する原動力だね。 日本ではいくら安倍さんががんばっても景気は好くはならないね、だって欲しい物があまり無いんだから....

と、うだうだと枕を振ったところで実は欲しい物がある、良い音を出すスピーカーだ。

僕のオーディオ歴の原点は中学生の頃自作した6BQ5という真空管アンプとパイオニアのPE-16Mというスピーカーでした。

当時はトランジスターが出て、あまり年月が経ってない頃で真空管がまだ現役でがんばっていた。電池駆動のラジオはとうにトランジスターになっていたがTVの中身なんてまだまだ真空管だらけだった。この6BQ5という真空管はMT管ながらなかなか優秀なバルブでシングルでも5w程度の出力がとれた、トランスはタンゴね。これを当時ダイヤトーンP-610と並び立つ名機と呼ばれていた16cmフルレンジPE-16Mにつないで音が出てきたときの感動は今でも忘れない。それまで、グダグダなラジオやTVの音しか聞いたことが無かった耳に、まさにベールを取り去ったようなクリアで鮮烈な音が飛び込んできた。これに匹敵するイベントを挙げるなら初めての射精か初SEXくらいしか思いつかないくらい強烈な経験だったなあ...

ちなみに、この時威力を発揮したのがNF(ネガティブ・フィードバック)という回路手法で、出力から反転入力へ一本線を引くだけで出力インピーダンスが劇的に低下し、スピーカーがムダな動きをしなくなりダンプの効いたクリアな音になる。試しに家にあった5玉スーパーのラジオ(当時最も普及していた真空管5本のスーパーヘテロダイン受信機)の出力を入力管のカソードに接続しただけで一発で音がクリアになった記憶がある。

その後、高校大学と行きながらスピーカーやアンプを散々自作したな。大学時代には縦型FETの50w級アンプとフォステクスの20cmスピーカーのバックロードホーンを自作して大音響を楽しんでいた。(今考えると、はた迷惑だったね) その後、社会人になってオーディオ熱は冷めていき、音楽もほとんど聴かなくなっていった。

そんな僕を再び音楽の世界に引き戻してくれたのがこいつ等、

AppleのiPodとEtymotic ResearchのER-4sというイヤホンです。見た目おもちゃみたいだけど、この組み合わせの出す音は恐らく百万円を超えるオーディオシステムより良い音だと思います。iPodシャッフルは余分な回路が全く無い音楽再生専用でAppleの回路技術の粋が詰まっている。これ以外のiPodやiPhoneは液晶回路が悪さするのでNGです。ER-4sは2万3千円もするイヤホンで、知る人ぞ知る名機。これを耳の奥までグリグリ押し込んでシャッフルのスイッチを入れれば、頭の中にきっちりmm単位の正確さで楽器が定位して鳴り響く。ウソやハッタリ抜きで本当に最高の音です。ただ、残念ながら音が頭の中で聞こえるのとイヤホンのケーブルを触ると激しくガサゴソ音がする、おまけに長時間つけていると耳が痛くなる。つまり、気楽にBGMを楽しむという訳にはいかないのです。そうなるとこれ以外のオーディオセットが必要になる。

元々、映画やPS3を大迫力で楽しむ5.1chサララウンドは以前からセットしてあった。しかし、これで尻の浮くような重低音は出るが音楽鑑賞には堪える物ではありません。そこでWEBで調べるとデンマークDali社のZensor1というスピーカーの評判が良い。アマゾンでも価格COMでもダントツの1位評価を続けているし、国内外のオーディオ雑誌での評判も上々で値段も2万円ちょっとと安い。おまけに11月から値上げすると言う噂がありこれは買いだなとポチりました。

昨日届いたばかりでまだ数時間しか音は出してませんが今までのONKYOのスピーカーとは格が違います。特に高音の透明感がすばらしい。これに関してはまた別途報告したいと思います。