アマゾンわんわん日記 2018

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Festa de 15anos

2015年10月02日 | ブラジル雑記
ブラジルでは女の子の15歳の誕生日は特別な意味があります。
日本で言ったら、成人式みたいな。

知り合いなどを呼んで、大掛かりなFesta(パーティー)をするのがトラディッショナルなやりかた。
女の子はね、デビュタントと呼ばれて、素敵なドレスを着て、お父さんとワルツを踊って…
女の子ももちろん、娘を持った親も憧れるわよね~。

我が家も一応一人娘なので、ひそかに夢見て、いろいろ見積もりを取ったりしました。

が!!

異常に高い!!

いえ、高くてもね、いいのよ、それだけの価値があれば。
でもね、我が家は私の家族も夫の家族もすべて日本。
呼ぶ親戚もいないし、リオからマナウスに来てまだ7,8年目ぐらいだったので、それほど親しい友人も多くなく…

きっぱり あきらめ!!

かわりに…



オーランドの一人旅に行きました!!
(パック旅行でね)

    *     *     *     *     *

そんな女の子の夢、15歳の誕生パーティー、かかるお金がとにかく半端じゃない。
ちなみに、我が家で撮った見積もりはすべて日本円で100万円越しでした。
友人の御嬢さんの時は200万円以上だったとか!!!

普通の家庭ではなかなか難しい。

バイア州のある街の公立校では、学校が主催して女子生徒の15歳のパーティーを行っているそうです。
初年度は一つの学校の女子生徒だけ。
会場は学校のホール。
食べ物はみんなで持ち寄り、会場の飾りつけも保護者と学校の先生たちとで協力して行い、こじんまりとしていましたが、素敵なパーティーだったそうです。
デビュタント(15歳の誕生日を迎える女子生徒)たちは、素敵なドレスを借りて、化粧をして…

2年目は周りの学校とも話し合い、何校か集まって協力してパーティー会場を借りて行いました。

そして、今年3年目。
デビュタントの女子生徒も37人となりました。
そこで主催の学校の校長がテレビ局に話を持ち掛けました。
テレビ局の援助を得て、大掛かりなパーティーとなりました。

15歳とはいっても、公立校となると在籍する女子生徒は様々。
中には男の子と同棲している子もいるし、学校を直前に退学している子もいました。
校長は退学している女子生徒にも「あなたも参加する資格がある」と説得し、この女子生徒も無事にパーティーに参加できました。
女子生徒は「そう言ってもらって とても感謝している」と話していました。



パーティーにはテレビ局の男性タレントも特別参加。
1時間以上かけてすべてのデビュタントとワルツを踊ったそうです。

どちらかというと、15歳の誕生パーティーを開くことなど、難しい環境の家庭がほとんどの地域。
でもね、そういう中でこそ、女の子はお姫様への変身願望が強いもの。
こうして、一晩だけ、素敵なドレスを着てワルツを踊った女の子たち。
きっと、一生この晩のことは忘れないことでしょう。

どんな子でも、一生のうちに一度でも主役になれる日がある。

いろいろご意見はあるでしょうが、ブラジルの派手な誕生パーティー、子供の成長過程でとても意味のあるものだと、私は思います。
コメント (4)
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