おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

マスタークラス聴いてきました

2024年03月20日 | コンサート情報

西国分寺まで行ってきました。

初めて武蔵野線に乗りました。

帰りは強風で電車が止まりホームで吹きっさらしの風に吹かれ、電車が動いてからは次の駅で20分止まりで、寒すぎてせっかく聴講した公開レッスンなのに、私鉄に乗り換えるころには寒さに全神経が注がれてレッスンの内容がほぼ消えかけてしまいました。


いきなり何の話?ですが、福間洸太朗さんのマスタークラスがあるというので休みの日だし、行ってみました。


受講生は4人。ポイントを絞ってそれぞれの課題を的確に伝えていらして、感心しながら聴講いたしました。

さらにイメージをしっかり演奏して示されるので、若い受講生の方々にはっきりと印象付けられたのではないかと思います。


改めて思うのは、何をここで表現したいか、だから自分は何故ここでこうするのかが福間さんははっきりしていて、だから音に説得力がある。

どんな練習をされているかも彼の演奏からわかります。

とても丁寧に根気強く、基本的なことを怠たらずきちんと実行して練習していらっしゃる。

若い受講生の方たちがそこまでの練習を積んでいないことは明白で、福間さんの演奏から気付いてくれたら良いなと思いました。


細かいことはこちらには書きませんが、若い方たちの演奏を聴いていて思ったのが、表現しているけれどサラリとしていて、フレーズの頂点に向かうエネルギーが足りないのと、そこを過ぎるとさっさと淡泊になる。

そして平和。整備された環境の中で安全に育った感じ。
この年代ならもっと粗さや、抑えきれない感情があっても良さそうなのに。


今の日本がこうなのかな、とちょっと思いました。

自分の若い頃や今の演奏もこうなのかもしれないと思い、のほほんと弾いてちゃダメだなと自分に対して問い直さなければと思いました。


奏法ですが、受講生は名前・学年・曲目しかなかったのでどのような人たちかは全く分かりませんが、最初に弾いた高校2年生の方だけピアノを弾く体の使い方を知って弾いていると思いました。

ロシアンメソッドの先生に師事されているのではないかと思いながら聴いておりました。

他の方はよくある日本の弾き方でした。
強音になると指の力で弾くので叩いた音になり、力が効率的に使えておらず、頑張って出しているのに響かない。強い音がどんどん固くなる。

福間さんが何度も腕の重みを使ってと仰っていました。
マルカートの部分だったか、指だけで弾いている音がする、腕の重さを使って、肘から落とすようにと音の出し方をきちんと仰っていました。


最初に弾いた受講生が腕が使えていたので、あ~、今の日本はこのような若い人が増えてきたのか、と嬉しい気持ちになっていたのですが、他の方はそうではなかったので、まだそうなんだと残念な気持ちに落ちました。

一人だけでもいて良かったとは言えます。


昨日と同じ明後日を望むと、今の日本経済のようになります。


レッスンは見習うことがたくさんあり、刺激になりました。

ただ、ホールが寒くて、後半はコートを着てストールを肩に掛けてやっと普通の体感温度。

ホール内で既に足が冷えてつりそうになっていたのに、外でさらに冷え、私としては今季一番の寒さでした。寒さに7時間耐えた春分の日になりました。

寒いと、神経痛がぁぁぁ・・

さっさと寝よう。
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