横須賀市図書館で本を借りて読み続けています。
本のカバー部分に関連性のある別の本が紹介されていますので、次にそれを借りてみる!という読み方をしています(*^^*)
前回ブログ投稿しました「遠野物語の世界」と「日本の妖怪」のカバーに紹介されていた本へと読み進めました
石井正己 著「図説 日本の昔話」
こちらは最初に借りた「図説 百人一首」と同じ著者 石井正己氏が書いた本です。
私のありがたいブログ友達のみなさまが「日本の昔話は何?」と聞かれたら、今 パッと頭に浮かぶような おなじみのお話が満載です!
「日本書紀」、「御伽草子」などなど、どこに収録されているのかとか、その話の誕生の背景など、詳しい詳し~い解説が書いてあるのです。
☆ いまや「日本の昔話」と言っても、その多くが 本来は外国から入ってきた逸話だということが驚きでした
あの「かぐや姫」ですら、発祥は日本ではないかも???らしいです(「竹取物語」は作者不詳 )
なので、今読む多くの昔話が、昔は多少違ったあらすじだったりしているそうです。
でもまぁ、日本に お隣りの中国どころか、遠くヨーロッパの方の昔話とそっくりな内容のがあることも納得でした
こちらは 香川雅信 著「図解 妖怪史」
私は「ただ面白おかしい姿をした妖怪」を見ているだけでも楽しかったのですが、奥が深いなぁと思わされました。
☆ 古代の日本人が、目に見えないモノが起こす 知らない出来事に対して感じていたこと それはすべて「鬼」というもので表現していたらしいのです。
それがいつしか・・・
① 良いことは「神」
② 悪いことは「鬼」
となりました。もちろん、最初の頃は「神」も「鬼」も、現在 みなさまが知っているような 見てわかる「姿・形」で表現されることはありませんでした。ただの目に見えない「概念」だったそうです。
「目で確認できれば取り敢えず安心できる」ので、そこから 真偽はともかく、有形の怪異へと変化していったのだそうです。
そして、ちっとも怖くない怪異・妖怪に対してはバカにするようにもなっていったとか
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★ わたしの感想 ★
今回、1冊にまとまった たくさんの話を読んでみて、 昔話も妖怪話も、なんとなく「人間優位」「人間が一番偉いんだ」という考え方が感じられました
あきらかに動物を下に見ている感じが 伝わってくる話が多いですね。
よく考えてみたら、亀を助けただけで どうして竜宮城で 豪勢な接待をされるのでしょうか???
もともと虐めたのは人間なんだから、
「亀を傷つけて申し訳ないので、わたしが人間の代表として竜宮城で300年間のご奉公をして償いマス!」というのが筋でしょうに
( 初期の頃の本来の話はまるで異なるストーリーです おそらく江戸時代に、寺小屋の子ども向けに「教訓話」へと変化したようです )
心から謝るタヌキを逆さづりにして殺したり、「舌切り雀」「おむすびころりん」などなど、人間が迷惑かけてるのに、ぜーんぶ 人間が良い待遇受けすぎ
「妖怪」の中にも人間に仕える立場の者もいて、それの姿が「醜く描かれた動物」だったりするんですよ!
「どんなものにも命と心がある」とか「徳の有る行いをするべき」ということを言いたいのでしょうけれど、そのことに「動物をダシに使うな!」と言いたい
・・・と、本気でムキになる私でした、 アッハッハー
おもしろかったけれど、なんか納得いかない2冊でした