お良しなさい日記♪

三浦半島からこんにちは!

たまたま図書館で借りた1冊から、読書サーフィン状態がつづいています ②「日本の昔話」「日本妖怪史」( 河出書房新社 ふくろうの本 )

2023年08月16日 19時00分00秒 | 読書ホルモン分泌中

  横須賀市図書館で本を借りて読み続けています。

 

本のカバー部分に関連性のある別の本が紹介されていますので、次にそれを借りてみる!という読み方をしています(*^^*)

 

 前回ブログ投稿しました「遠野物語の世界」と「日本の妖怪」のカバーに紹介されていた本へと読み進めました 

 石井正己 著「図説 日本の昔話」

 

 こちらは最初に借りた「図説 百人一首」と同じ著者 石井正己氏が書いた本です。

 

 私のありがたいブログ友達のみなさまが「日本の昔話は何?」と聞かれたら、今 パッと頭に浮かぶような おなじみのお話が満載です!

 「日本書紀」、「御伽草子」などなど、どこに収録されているのかとか、その話の誕生の背景など、詳しい詳し~い解説が書いてあるのです。

 

 

 ☆ いまや「日本の昔話」と言っても、その多くが 本来は外国から入ってきた逸話だということが驚きでした

あの「かぐや姫」ですら、発祥は日本ではないかも???らしいです(「竹取物語」は作者不詳 )

なので、今読む多くの昔話が、昔は多少違ったあらすじだったりしているそうです。

 

 でもまぁ、日本に お隣りの中国どころか、遠くヨーロッパの方の昔話とそっくりな内容のがあることも納得でした

 

 

 

 こちらは 香川雅信 著「図解 妖怪史」

 

 私は「ただ面白おかしい姿をした妖怪」を見ているだけでも楽しかったのですが、奥が深いなぁと思わされました。

 

☆ 古代の日本人が、目に見えないモノが起こす 知らない出来事に対して感じていたこと  それはすべて「鬼」というもので表現していたらしいのです。

 それがいつしか・・・

 ① 良いことは「神」

 ② 悪いことは「鬼」

となりました。もちろん、最初の頃は「神」も「鬼」も、現在 みなさまが知っているような  見てわかる「姿・形」で表現されることはありませんでした。ただの目に見えない「概念」だったそうです。

「目で確認できれば取り敢えず安心できる」ので、そこから 真偽はともかく、有形の怪異へと変化していったのだそうです。

 

 そして、ちっとも怖くない怪異・妖怪に対してはバカにするようにもなっていったとか

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

   

 ★ わたしの感想 ★

 

 今回、1冊にまとまった たくさんの話を読んでみて、 昔話も妖怪話も、なんとなく「人間優位」「人間が一番偉いんだ」という考え方が感じられました

あきらかに動物を下に見ている感じが 伝わってくる話が多いですね。

 

 よく考えてみたら、亀を助けただけで どうして竜宮城で 豪勢な接待をされるのでしょうか??? 

 

もともと虐めたのは人間なんだから、 

「亀を傷つけて申し訳ないので、わたしが人間の代表として竜宮城で300年間のご奉公をして償いマス!」というのが筋でしょうに

( 初期の頃の本来の話はまるで異なるストーリーです おそらく江戸時代に、寺小屋の子ども向けに「教訓話」へと変化したようです )

 

 

 心から謝るタヌキを逆さづりにして殺したり、「舌切り雀」「おむすびころりん」などなど、人間が迷惑かけてるのに、ぜーんぶ 人間が良い待遇受けすぎ 

 

 「妖怪」の中にも人間に仕える立場の者もいて、それの姿が「醜く描かれた動物」だったりするんですよ!

 

 

 「どんなものにも命と心がある」とか「徳の有る行いをするべき」ということを言いたいのでしょうけれど、そのことに「動物をダシに使うな!」と言いたい

 

・・・と、本気でムキになる私でした、 アッハッハー

 

おもしろかったけれど、なんか納得いかない2冊でした