オールナイトニッポンと石田サン

オールナイトニッポンと石田サン


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　羽佐間　重彰


「お前は部長だろ。自分のやりたいことはやったらいいじゃないか！」
と、石田サンの叱声が飛んだ。

「ヤング・ヤング・ヤング」「日立ミュージック・イン・ハイフォニック」
など、若年層の番組に先鞭をつけたニッポン放送だったが、
0時過ぎの深夜には手を出せなかった。　
すでにTBSの「パック・イン・ミュージック」、文化放送の「セイ・ヤング」は始まっていた。　
ニッポン放送の深夜は「株式会社深夜放送」に制作・営業を委託していたのだ。
　この会社は資本はニッポン放送だが、代理店買い切りで、営業・制作はまったく別経営になっていた。34名の社員で、月商700万円位。

　深夜をニッポン放送の制作にすると、この会社の社員の問題が発生する。
　「深夜放送の社員はどうすればいいんですか」と、私が聞くと
「そんなことは俺がやってやる」と即答。
　石田さんサンはニッポン放送の常務・編成局長だったが、
当時発展期にあったポニーの専務でもあった。
　
そのポニーに深夜放送の社員の半分を引き取り、後はニッポン放送に
移籍させた。
　見事な裁き方であった。
　
これなくしては「オールナイト・ニッポン」は出発できなかった。
　昭和42年のことである。

×　　　　　　　　　×

10月にスタートした「オールナイト・ニッポン」は、営業局に
セールスを半年待って貰った。評価が定まるまで一括セールスして
ほしくなかった。揉めたことは言うまでもない。

そこでまた石田サンである。
半分の300万円をポニーがスポンサーになってくれたのである。
破竹の勢いのミュージックテープの時代であった。
「オールナイト・ニッポン」設立には、石田サンなくしては成り
立たなかったのである。

×　　　　　　　　　　×

　後日談がある。
　「帰って来た酔っ払い」の反響の大きさから、営業は完売して翌年
からポニーの援助を必要としなくなった。
　しかし何も知らないディレクターやパーソナリティは、スタートした
ばかりのキャニオンのレコードを殆どオン・エアさせなかった。

　石田サンは「分かってないんだな、みんな」と、苦笑されるのみだった。


当時　編成部長　羽佐間　重彰

ロックの殿堂が25周年イベント開催へ、大物歌手ら集結

ロックの殿堂が25周年イベント開催へ、大物歌手ら集結


設立から２５周年を迎えるロックの殿堂の財団が、ブルース・スプリングスティーンやＵ２、ポール・サイモンらが出演するチャリティー・コンサートを開催すると発表した。
　ロックの歴史をたどる２公演は、１０月２９日と３０日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催され、エリック・クラプトンやアレサ・フランクリン、スティービー・ワンダー、メタリカなども参加。サイモン＆ガーファンクルの２人もそろって舞台に立つことになっており、多数のゲストの登場やアーティストらの共演も予定されている。
　コンサート収益は、アトランティック・レコードの創設者アーメット・アーティガン氏が設立した同財団や博物館に寄付される。
　チケットは、８月３日から一般販売される。

2.　Twitterで「ナイフ」手に予算案成立へ決意表明、シュワ知事

深刻な財政難に直面するカリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事（共和党）が２１日、一言ブログサービスの「Twitter」に、刃渡り約６０センチの「ナイフ」を手にして登場する映像を投稿、赤字削減の必要性などを訴えた。
これに対し、弱者の予算を削るのにナイフを持ち出すのは不謹慎との批判が出たが、知事は２２日の記者会見で、予算編成は重大な問題だが、ユーモア感覚は忘れたくないと応酬した。
知事と州議会指導部は２０日、２６０億ドル（約２兆４４００億円）の財政赤字解消策をめぐって暫定合意が成立したと発表。同州では７月１日から始まった新年度の予算がいまだにまとまらず、「ＩＯＵ」と呼ばれる借用書を発行する異例の事態になっていた。
ナイフを持った知事のTwitter登場は、この合意を受け、住民に感謝を示すと共に、予算案成立へ向けた決意を表明するのが狙いだった。
新年度予算をめぐっては、知事与党の共和党が増税に反対するなどして議会が紛糾していたが、結局増税は見送られ、約１５０億ドルの歳出削減を盛り込んだ。自治体への交付金などが削減の対象となる。２３日夜までに議会で採決が実施される見通し。