日本人のたんぱく質摂取について2

2006-09-14 13:01:34 | Weblog
話の続きです。
たんぱく質を過剰摂取するとどうなるのでしょう?

・腎臓機能の低下
たんぱく質は分解され、アミノ酸となり腸から吸収されます。
肝臓でアミノ酸を構成する窒素成分の一部はアンモニアとなり、
大部分は腎臓から尿として排泄されます。
たんぱく質を取り過ぎると肝臓でのアミノ酸代謝が進み、多くの尿素が出ます。
腎臓では絶えず排泄しなくてはいけなくなり、機能低下を招いてしまいます。

・カルシウム不足
たんぱく質を作っているアミノ酸のうち、硫黄を含んだアミノ酸は体内で酸化されて硫酸となり、
骨のカルシウムを溶かして尿から排泄させてしいます。

・ガンや慢性病の原因に
特に動物性たんぱく質は、胃腸でアミノ酸に完全に分解されるまでとても時間がかかります。
その間に腸内で腐敗醗酵を起こして、たくさんの毒素が生まれます。
毒素以外にもフリーラジカル(活性酸素)も大量に発生します。
これらは老化を早め、ガンや慢性病の原因になると考えられています。

・アレルギーの原因に
これは特に小さい子供によく起こるようですが、
人間の体に合うように完全に分解されないたんぱく質(特に動物性)は、
直接腸から異物(異種たんぱく)として血液の中に入ります。
人体のたんぱく質とは違うと体が認識するとアレルギーを起こしやすくなります。
アレルギー、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、膠原病などが
動物性たんぱく質のとりすぎが原因と言われています。

何でも取り過ぎはよくないということですね。
現代の栄養情報は、あれもこれも取りましょうという宣伝が多いですから
足し算ばかりでなく、引き算する発想が必要だなと思います。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする