下町のパンを食べてみませんか?

千住、緑町ゆうやけ通り下町のパン屋パレット

登竜門

2006-05-18 23:18:47 | パンのパレット
konaの店は食材会社の営業社員にとっては
登竜門と思われているようです。
先日の展示会で表面的には僕には見えなかった情報がライバル
会社にはもう伝わっていました・・・恐るべし。
T君が初めて僕の店に材料を運んで来た時、彼は売り場と工場の
中間に注文の品物を置き始めました。
髪は茶色、顔にはツマラナイと書いてありました。
幾つかの材料を置いた時、konaが「て○ぇ、ふざけんなよ!!!」
髪が何色でも、ズボンがやけに下がっていてもそれは
カマイマセン。でも・・・他人の事を考えない彼を許せませんでした。
一方、数年前にライバル会社の入社3年目、M君が初めて
お店に来た時に先のT君に似ていると思いました。
茶髪に腰パン、口篭もりがちな聞き取りにくい小さな声。
「学生じゃないのに茶髪でウチに来るなんて勇気あるね。」
「どんなカッコウでもカマワナイよ。」「ちゃんと、やる事やればネ。」
その代わりカッコだけだったら絶対に許さないよ。
彼は2年間近く、茶髪で配送を続け、その間に営業成績も
社内で一番になりました。他の社員が全員売上ダウンした時期も
彼の売上金額は落ちなかったそうです。彼の上司から僕が
お礼をいわれました。勿論、彼の努力なのに・・・
先のT君はM君と同じように何度も胃が痛くなったそうですが、
営業成績社内一番になりました。
どんなファッションでもやるべき事をすれば許されると言いました。
仕事の障害になると思ったら辞めればいいとも・・・
でも、どうせならツッパリ通してほしいと思う。
その為に彼らは全力で仕事をしてたと思います。
僕も認める何人かのパン屋(企業)の社長がいますし、彼らは
凄いオーラを出しています。現在のウチの担当者に聞いてみると
確かにオーラを感じるそうです。
「でも社長が一番恐かったとMも言ってました・・・」そうでう。
彼らが僕に恐怖を感じなくなった頃、売上社内一番になっています。
そして、その頃が僕を卒業してより大きな取引金額のパン屋さんの
担当になるのです。
だから無料で社員の研修センターをしてる感じです。
愛と青春の旅立ち・・・・? konaは鬼軍曹?
あのT君は埼玉営業所の所長に20代でなり、何人もの先輩を抜き、
縁故関係なしの30代で最年少部長に抜擢されました。
僕の要求も厳しいけれど、僕だって彼らにナメられぬよう
全力で頑張った気がします。お互いに刺激しあっていたと思います。
「何処の店の担当になっても、よ~しオッチャン俺が担当になった
からには絶対に店の売上を上げてみせるからね!」って気持を
忘れぬよう言って別れます。
黒い髪の毛の部長も心の中は今でも茶髪だと感じました。
僕を卒業できない部長と同期のT君・・・知識は現場では当然、
社内でも一番だと思います。お客の僕達にその知識を簡単に
伝えられず、マニアックに過ぎ、情報の詰めが甘いT君。
僕は肩書き無しの真っ白な名刺の君も好きですよ。

2 コメント

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なぜか涙・・・ (034)
2006-05-22 16:46:40
このブログを読んで、心に響く事が沢山あります。どうしてでしょう…?konaさんは、すごい。気持ちが伝わってきます。文章力?でしょうか?でも、それだけでは無いと思います。気持ちですね。きっと。



常に、リスペクトしています。



自分も、ライティングなど職業で関わっていますが、konaさんの文章に、スパイスされているところが、まね出来ません。やっぱり、気持ちの問題ですね。頑張りたいと思います☆



と、、、この分を読んで、響いた事、自分にも置き換えて、汲んでいきたいと思います。



ありがとうございます☆
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小山の大将 (kona)
2006-05-22 22:50:10
彼らに言いたい事を言ってられる立場なだけです。

彼らに言ってた事を全て自分でも実行できていたら

違った人生になっていたかも知れません。

話半分、実行するかしないかは自分次第です!

一度しか無い人生を大切に味わってくださいね。

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