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老人医療と23人

2006-05-16 00:52:36 | 夢見るお年頃

最新医療設備を誇り、大きな病院が運営する老人の施設。
毎日老人の状態を診て適切な薬を選んでくれていました。
老人の状態は年々言葉が少なくなる一方で、目は虚ろ。
話しかけても答えられない状態になっていきました。
これ以上は・・・と考えてグループ・ホームに移し2ヶ月。
話します。食べます。元気です。
「私は90歳」「誕生日は2月22日」ちゃんと判っています。
「子供?私はお産をしたことがない」と、これは愛嬌でね。
半世紀以上前までの記憶は飛んでいるかもしれませんが・・・
結局、最新医療施設も家族には至れり尽せりに見えるシステムも
老人本人にはどうなんでしょう???
設備や薬よりも大切なモノ・・・・
これからも地位や名誉、財産を得た人生の成功者で
平均的サラリーマンの年収以上の支払いも可能な人達を
対象にした老人施設は増えると思いますが、
目に見えないモノが欠けていると人生最後の大切な時間を
悲惨な日々に変えるかもしれませんね。
ところで、
ワールドカップ代表選手ではありませんが、自分の人生に
関っている人を23人選ぶとしたら誰を選びますか?


2 コメント

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心の曇り(忙しさ) (bear)
2006-05-17 19:40:47
 よくわからないけれど、流動性の能力(暗記などの能力)ではない結晶性の能力(生活で培ってきた知恵)で今を生きている人にとってこの世をしまう(身じまい)のに、一体何が必要でしょうか?叱咤激励よりただただ優しい言葉が必要なのではないでしょうか・・・。わかってもらえない人の淋しさを想像してみてください。介護や介助するのに最も必要なスキルは、人としての想像力だと考えています。どのような介護の知識を得るより難しいです。心の曇りは声にあらわれてしまいますし、役者のように演じても演じきれるものではありません。長い日常の時間は、異常に清潔ではなく、投薬コントロールしすぎず、ただ普通に笑ったり、涙したりしながら流れていくのが理想でしょう。
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理想 (kona)
2006-05-18 19:33:02
楽隠居、仕事は何もしなくても良いある意味で無期限の時間は趣味や目的?無しに過すには地獄のように感じるかも知れませんね。人との接触(会話など)が極端に減ると心が病んでしまうような気がします。

戦後、懸命に働き、持てる力の全てを家族や仕事に注いで走り続け、名実共に評価された方。わき目も振らずに頑張り過ぎて自分の為のお楽しみは罪悪感?で持たなかった真面目?な人がある日「これからは自由に楽をして暮らせば・・・」と言われてもピンとこないうちに孤独に陥ってしまうケースがあると聞きました。

仕事をしなくてよい楽隠居とは、ある人達には理想でなく地獄のように思えるようです。

心の健康維持管理には何事も普通がたいせつですね。
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