コナは昨夜の散歩では比較的ゆらゆらせずに歩いていたのですが帰宅後うまく水が飲めなくて心配になりました。何度かコナはドアの前に座ってじっと誰かを見ているようなそぶりをしてたんですが「もう散歩は終わったよ」と声を掛けるとソファの前の自分の細長い布団に戻ったんです。そして暫らくすると小刻みな痙攣が始まり荒い息遣いになり家族を心配させるほど大小の痙攣が始まりました。朝になって掛かりつけの病院に一晩中看病していたコナの母と姉に付き添われて行き入院となりました。痙攣止めの注射を打ち点滴を始めて頂きましたが夕方になっても医師によるとコナの意識は無い状態だそうです。今日は返せないとの事で明日僕が先生とお話をする事になりました。
最近僕は店の閉店時間前に仕事が終わるようになりましたが今日部屋に戻ってきたら学生時代を思い出しました。部屋の中には音も光もなく「お帰りぃ」の声も無かった母が入院していた頃です。
僕達の世話や家事をしなくてもいいから、ただ居てくれるだけでいいからと思ったような気がします。母と暮したのは二十年にも満たなかったけど母を通して学校の授業以上に社会で生きてく術を学んだような気がします。母親は世間の荒波を砕く防波堤であり有害な光を防ぐオゾン層の役目も果たしていたような気がします。コナに家事や店の手伝いなど望みませんでしたがただ部屋に寝そべっていてくれるだけでどれだけ家族は癒されてきたんでしょう。こんな偏屈な僕にもナツイテくれたコナの存在は部屋に居ないとますます大きく感じます。彼女は僕のミニ有頂天時代も奈落の底に落ちかけて這い上がる様も黙って見ていてくれました。彼女の同世代の大きな友達の犬達は10歳前後で召されてしまったけれどコナは僕が奈落から這い上がり始めるのを待っていてくれたんでしょうか?
無理してもとか頑張れとか彼女には言えません。彼女はいつも彼女なりに頑張って歩いてきたんだと思いますから。ただ天寿は全うしてほしのです。
そしてこれがまだ残っている天寿への峠なら乗り越えて欲しいのです。
最近僕は店の閉店時間前に仕事が終わるようになりましたが今日部屋に戻ってきたら学生時代を思い出しました。部屋の中には音も光もなく「お帰りぃ」の声も無かった母が入院していた頃です。
僕達の世話や家事をしなくてもいいから、ただ居てくれるだけでいいからと思ったような気がします。母と暮したのは二十年にも満たなかったけど母を通して学校の授業以上に社会で生きてく術を学んだような気がします。母親は世間の荒波を砕く防波堤であり有害な光を防ぐオゾン層の役目も果たしていたような気がします。コナに家事や店の手伝いなど望みませんでしたがただ部屋に寝そべっていてくれるだけでどれだけ家族は癒されてきたんでしょう。こんな偏屈な僕にもナツイテくれたコナの存在は部屋に居ないとますます大きく感じます。彼女は僕のミニ有頂天時代も奈落の底に落ちかけて這い上がる様も黙って見ていてくれました。彼女の同世代の大きな友達の犬達は10歳前後で召されてしまったけれどコナは僕が奈落から這い上がり始めるのを待っていてくれたんでしょうか?
無理してもとか頑張れとか彼女には言えません。彼女はいつも彼女なりに頑張って歩いてきたんだと思いますから。ただ天寿は全うしてほしのです。
そしてこれがまだ残っている天寿への峠なら乗り越えて欲しいのです。