大津日記 since 2004

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…
GSA大津克哉が送る愛と感動の現場日記

第31回JOAセッション & JOA創立30周年記念祝賀会

2008-12-22 | JOA (オリンピック関連)
今年の日本オリンピック・アカデミーのセッションは国立スポーツ科学センターで行われました。

今回は、IOCの理事でもあり、シンガポールオリンピック評議会副会長、シンガポール・オリンピック・アカデミーの理事長であるセ・ミアン・ング氏をゲストに開催されました。実はシンガポールは、2010年8月14日~26日にかけて、青少年のためのオリンピック教育を目的に掲げた若者が主役となる「ユースオリンピック」の第1回大会が開かれます。いったいシンガポールでは、青少年に向けてどのようなオリンピック教育が展開されるんでしょうか!?楽しみです。今回は、裏方仕事をやっています。特等席で貴重なお話を聞いています(笑)。。。

ただ競技で成績を残すだけではないように、すべての参加者が一緒になってワークショップのように何か文化的なプログラムを行ったり、NOC混成ゲームや大陸間競争や男女ともに参加の競技、バスケット3on3といったような若者向けの最新スポーツなどアクションベースの何かやってもらうプログラムが行われるようです。

くしくもIOCは先週、ユースオリンピックには205のNOC(各国のオリンピック委員会)が必ず参加するということを発表しました。若者が一堂に会する場で言葉や文化を超えて一緒になってやる体験プログラムは異文化交流にはもってこいでしょうね。


ング氏の基調講演後、JOA創立30周年記念祝賀会が開かれました。
設立30周年を迎えたわけですが、その経緯はIOAセッションに参加した有志の方を中心として1978年6月28日にJOAは設立されたそうです。世界で6番目に古いNOAとして様々な活動を行っていますが、なかでもJOAセッションは設立以来、毎年欠かさず開催してきたのだとか。祝賀会では、これまでJOAの活動にご尽力された方々に記念品が授与されました。


午後には「一校一国運動のレガシー(遺産)」と題したシンポジウムが行われました。2008年は長野冬季五輪大会から10年目の年。長野五輪では、「一校一国運動」が展開され、その後のオリンピック大会でも継承された世界に誇るオリンピック教育プログラムだといえます。「人生最後まで夢と希望を忘れずに!」をキーワードに熱意をもってそのプログラムの重要性を説いて世界各国を回られた創始者の方から、国境を越えた人と人との繋がりを体験された現場の学校の先生、そしてそのプログラムを実際に受け、その後の進路や人生に大きな影響があったという当時の児童の方々によるシンポジウムは大変興味深かったです。

シンポジウム後は、オリンピック・レクチャーという講習会が2つ。1つ目は、首都大の舛本先生による「オリンピックの価値とは?」といテーマで、2つ目は、北京五輪の際に北京五輪放送機構(BOB)でお仕事をされていた藤原氏による裏話もちらほら、「北京オリンピックをふりかえって」というテーマで話されました。

朝からの講義漬けで頭から湯気が出てきそうでしたが、心地よい疲れとなりました。実は、セッション前に関係している会議が開かれたのでほぼ始発出で長い一日でした・・・

最後に国立スポーツ科学センターとナショナルセンターの見学ツアーが行われました。ナショナルトレセンではTVで見るアスリートとすれ違ったりします(驚)。一般の人はなかなか立ち入ることがない場所を今回特別に見学させてくれたのです。スイミングプールでは水泳選手が練習していましたし、シンクロ専用プールでもシンクロ選手の練習が行われていました。フェンシング、バドミントン、ハンドボール、レスリング、柔道などの素晴らしい練習場を見学しました!

さらにさらに、スゴイのはアスリートが滞在する宿泊施設に泊まらせてくれたのです!!地上にいながら標高数1000mという酸素の薄い高地トレーニングが寝る時までもできてしまう低酸素室もあるのです。

一見何の変哲もないビジネスホテルの一室のようですが・・・

壁のパネルをよく見ると「現在○○○○m」と表示されるパネルや緊急停止用ボタンなども発見。


翌日は、栄養バランスの良い朝食を堪能。1日貴重な体験をさせてもらいました。。。


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