6月18日の「利根運河の日」を前に、たまには、ゆっくりと利根運河周辺を散策しようと思い立ったワタクシ。徘徊と勘違いされないようカメラや散策マップなどを小道具風に持って歩いてみました。
東武アーバンパークライン「運河」駅の運河駅ギャラリーで『オランダ遺産利根運河ゆるっとさんぽ』をいただいて少し予習
「運河」駅を出て、線路沿いの歩道『ムルデル記念通り』を歩きます。少し日差しが強かったのですが、花々が咲いて、疲れたときにはベンチも設置されています。
我が家からあまり歩いていないのに、ベンチを見るとすぐ休憩したくなるワタクシ
『蔵のギャラリー平左衛門』さんが閉まっていたので、垣根越しに写真を撮っていたら、「中をご覧になっていきますか」と声を掛けていただき、「少しだけ」と敷地内に入らせていただきました。超ラッキー!!
蔵のギャラリーの脇の竹林の中には竹でつくられた舞台や客席がありました
竹林の中の舞台では、能などを披露される方々もいらっしゃるとか……。大きな梅の木は青い実をたくさんつけていました。
蔵の小窓から利根運河を眺めてほっと一息
この蔵は、明治27年12月に山田平左衛門さんが、天保6年3月13日生まれの有名な宮大工・佐藤庄輔(一説には庄助)に建築を依頼した歴史ある建造物で、陶芸展やコンサートなども行われます。
利根運河に架かるふれあい橋は学生さんたちで賑やかです
『蔵のギャラリー平左衛門』さんをお暇して、美味しいバリ・タイ料理などを食べさせてくれるお店『アジアンキッチン イニサジャ』の脇を抜けて流山街道を渡りました。
静かな林の道や竹の道などが急に現れるのも利根運河周辺の魅力です
『ブラッスリーしんかわ』さんの前を越えると、介護施設の建設が進められていました。工事の音が少し気になるなと思って、『ブラッスリーしんかわ』さんの塀に沿って曲がってみたら急に日光にでも来たような静かな林道が現れました。
あちらこちらに道標や休憩所もありワタクシのような年代の者にはありがたい!
『ながれやま文学の散歩道』を歩いていたら『西深井休憩地』という木蔭やベンチ、テーブルなどが置かれた公園のようなところがあったり、新たな発見も少なくありません。
馬のお顔が彫られた馬頭観音
流山は、幕府直轄の牧「小金牧」が広がっていたことから、放牧された馬が民家や田畑に入り込まないよう柵の役割を果たした野馬除土手跡があちらこちらに今も見られますが、馬を大切に扱ってきた昔の人の思いが今に伝わるような馬頭観音や石仏、「下総國葛飾郡西深井邑」などと彫られた道標などが多く残されてます。
深井城跡などを見学して、まるで喫茶店のようなお洒落なお宅(お店ではなく、お住まいになっているお家)などを眺めて、チラチラ眺める失礼なワタクシに「こんにちは!」と声を掛けてくださって、ほっこりした気分で散策を楽しみました。
『におどり公園』の手前の歩道橋(ピンク橋)を渡って対岸で、運河大師を訪れました
大正2年に流域の住民の皆さんが個々に弘法大師像を安置した札所を建て、運河橋の際に大師堂を建立し、新四国八十八ヶ所運河霊場を創建されたそうです。昭和16年の大水害により堤防上にあった礼所は立ち退き、昭和61年に、柏、野田、流山の有志により創建当初に近い形で復元されました。平成8年、洪水によって市野谷の円東寺に移されていた大師像を大師堂を建立して20体の石像を祀られたそうです。
「安全に帰れますように」ということでしょうか。こんなカエルさんと遭遇
創業1872年(明治5)の酒造で、千葉県最北にある醸造『窪田酒造』さん。日本酒はもちろんですが、昔ながらの製法で造った「本みりん」もおすすめとか。隣の『窪田味噌醤油』さんは「初だしの味」シリーズが人気だそうです。
酒造や味噌醤油の歴史を感じる建物が土手沿いに並んでいます
まだ、歩き始めて2時間くらいですが、少し休憩したいと『利根運河交流館』さんにお邪魔しました。いつもスタッフの皆さんが笑顔で迎えてくださる明るい雰囲気の、まさに『交流』館です。
『利根運河交流館』には、東日本大震災の被災地・石巻市から分けていただいた『ど根性ひまわり』が育っていました
スマホの歩数計アプリを見たらまだ7000歩くらいしか歩いていませんでしたが、そろそろお昼・・・利根運河沿いの『松まる』さんでランチ。学生の皆さんで賑わっていました。
テーブルにメニューと一緒に子ども食堂の理解を深める漫画『ここで、のできごと』が置かれていました
美味しい彩定食をいただいて、お店を出ると、すぐそばに『ビリケン』さんがいらっしゃいます。足の裏をなでて、あれこれお願いごとをいくつも(欲張りなワタクシ……)手を合わせて帰路につきました。
『ビリケン』さんに手を合わせて今日の利根運河散策に感謝しつつ家路を……
やれ花が咲いた、夕焼け空がきれい、雪が積もったと拙blogで利根運河の毎日の表情の変化ばかりを追いがちなワタクシ。今回は、利根運河の周辺をぶらぶらと歩いて、新たな発見もあって、また利根運河が好きになりました。
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