「月刊とも」の発行を続けられたお二人を紹介する千葉日報記事
「月刊とも」歩み振り返る 今年3月終刊のタウン誌 流山
野田市を中心に県北西部とその周辺地域の文化活動を紹介してきたタウン誌「月刊とも」が今年3月、惜しまれつつ約46年間の歴史に幕を閉じた。これまでの誌面を通し、その歩みを振り返る展示が18日から、流山市生涯学習センターで開かれる。最近転入してきた人には地域の魅力を、昔から住んでいる人には懐かしさをそれぞれ発見、感じてもらうのが狙い。
月刊ともは1979年8月に創刊した。県北西部は江戸川対岸の埼玉県、利根川を挟んだ茨城県との往来が盛ん。新聞などの媒体は都道府県単位で情報を発信しがちなため、生活圏をつなぐタウン誌をつくりたいとの思いからだった。
一方、当時は全国的にタウン誌ブームがあり、同年に「流山わがまち」や「月刊新松戸」も創刊された。「地方の時代」が叫ばれたことや、新住民が流入し人口が急増した県北西部でコミュニティーの醸成が求められたことが背景にあったとみられる。
編集人の梅田宏さんは出版のほかにも、演劇や土鈴づくりに携わる。地域で文化活動を展開する文筆家や画家などに寄稿を依頼し誌面に掲載してきた。
展示では、46年間に発行された1~548号の雑誌を並べ、年表形式で1979年以降を振り返る。流山に関連した記事を抜粋し掲示するコーナーでは、東京ディズニーランド開園や、つくばエクスプレス開通など地域にとって大きな出来事のほか、「インターネットを使ってみよう」など時代を象徴する記事を紹介する。
22日まで。午前9時~午後6時(最終日は5時)。
(伊藤幸司)