おんらく館~のこぎりものには福がある~

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のこぎり面白実験

2014-08-22 | のこぎり
今日は、のこぎりへの実験的カットのお話を書きます。

今月頭に波形の測定をした際に、「こんな風に切れ込みを入れたらどうだろう?」というような会話が最後に盛り上がりました。

伊福部先生の案は、柄から先端を縦方向とした場合に、横方向に鍵盤を当てはめるが如くカットラインを入れるというもの。
発想はハーモニカ等のリード楽器。

それに対して藪さんはズバリ縦方向にまっすぐ1本入れたらどうか?との意見。
その際には幅が2:1になるように、とのことで。

早速試してみたいと思いましたが、いきなりミュッセル等のミュージカル・ソウで実験するにはリスクが大きすぎる!!

鉄板を取り扱ってる業者を探すか紹介してもらうか考えていた所、思い出したのがダイソーののこぎり。

小さすぎて演奏には不向きだけど、理屈的には通じるだろうし、何しろ1つ108円と大変廉価なので、失敗が恐くない!!(笑)

ところが、現在手持ちは4本。
店舗に問い合わせてみたんだけど、廃盤にはなっていないものの、(藤沢辺りでは)5月以降入荷がなく、現在も予定がないという。。。

秋か暮れには入るんじゃないか?と勝手に期待と予想を立てつつ、とりあえず1つだけでも試してみることに。


まず伊福部先生のアイディアは面白いんですが、切れ込みの本数、またそのバランス(計算が必要そうだけど、方式がわからん!)
更に切れ込みの深さなど、試す要素が多すぎて、保留。

それに対して、藪さんのアイディアは、切断部分が明瞭だし、2:1というのはオクターブの関係にもなるので、ひょっとしたら12弦ギターのような響きを持ったのこぎりになるのでは?
という淡い期待を持って、グラインダーでカットしてみました。

最初のカットがこちら


図では上から下まで1本に切るように描かれていましたが、のこぎりを曲げた際に中央が開く(ゆがむ)のでは?という懸念から、真ん中に切らない部分(ブリッジ)を残してみました。

結果は!?

なんということでしょう!

全く音が鳴りません!!・・・

多分振動の伝播が変な形にゆがめられたんでしょうね。
試しに真ん中のブリッジ部分に左親指を当てて、そこを支点の下半分を擦ってみたらかすかに鳴りました。

というワケで、今度はブリッジ部分を切って、当初の指示通りの1本の切れ込みにしました。



今度は、

なんとか鳴ります。

ただ、非常にあやふや。。。

試す中で面白かったのが、1/3幅(こすらない側)が全く違う振動をする時があったこと。
明らかにブルブルと、グラスの縁をこすったら、中の水が波打って振動するような、そんなゆれが出た時が何度かありました。

音域的には、5度位上がるかな、と予想していたんですが、確認できた音は1オクターブ上でした。

もっとも、音楽的な話をしようと思った場合、所詮ダイソー、無理があるので、更なるカットを加えることに。


ここまでのカットを試した時に、「じゃあ、いっそのこと先まで切って二つに分けてみたら?」というアイディアを頂きました。

違う振動があったなら、面白い余韻効果的に働くのでは?と期待。
切ってみました。



そして、その結果、、、

無残に大失敗。。。

弓を当てる側はキンキンとした高音域になってしまいながらも割りと普通に鳴るようになったんですが、問題の細い側は全くうんともすんとも・・・
邪魔なだけの存在になってしまいました。


最初のアイディア会議の時に、途中に穴を開けたら?という意見もあったんですが、
今回の経緯から推測するに、穴を開けた前後は音が鳴らなくなるだけな気がします。

いずれダイソーのこぎりを大量に入手できたら、それらを含め、色々と実験してみたいと思いますが、現状ではまずこんなところで・・・



もし他に試してみた方がいらっしゃいましたら、ゼヒ結果を教えてください。







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