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おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

ヨコハマメリー

2010-05-12 | 映画
これはケーブルTVで放送されたのを見ました。

ヨコハマメリー」2006年公開の映画だったんですね。
当時にも話題を聞いてましたが、劇場へ行くほどの興味はありませんでした。
今回(やっぱり)たまたま番組表で発見したので見てみたのですが、

イイ!!


かつて娼婦だったメリーさん。浜のメリーさんという愛称で横浜では知らない人がいないという伝説的女性。
その存在を何度か見かけたことはあるが、話しかけたことはなく詳細も知らないという監督が、その足跡を追いつつ、メリーさんと街、そして人々の生活、葛藤、生き様などを掘り下げていくドキュメンタリー。

80才になる今でも白塗りで街に立つメリーさんに対する周囲のまなざし、反応。
そのどれもが真実であり、甘く、苦く、痛い。

こちらのブログがステキに紹介してます。
http://blog.goo.ne.jp/asaikuniomi_graffiti/e/956b4d20eb1d15df2f565906e16353df


ちなみに、映画の中心人物でありますシャンソン歌手の(故)元次郎さん
彼の歌は生前野毛の大道芸祭で聴いたことがあります。

胸を打つとてもステキな歌でした。
声をかけたかったけど、何と言って良いのやら分からず声をかけずじまいでしたが、
まさかそれから幾らもしないで亡くなってしまうとは思わず、ニュースを聞いたときは(当時)本当に残念な方をなくしたと思いました。

映画の中で、彼の歌が聴けたことに何か感謝の気持ちを覚えました。


時代の中の1つの記憶でありながら、普遍的なテーマを持った映画でした。


ヤッターマンとゼブラーマン

2010-05-08 | 映画
今回も映画の話。

そういえば、先月発売された「アバター」は売れ行きどうなんでしょ?
あの映画、3Dだからこそ面白かったんで、2Dのみのディスクの発売って私は魅力感じないんだけどな~・・・

さて「ヤッターマン(実写)」と「ゼブラーマン」ともに最近地上波放送でやったものを見ました。

両方見て気づいたんだけど、同じ監督(三池崇史)さんだったんですね。

改めて、こういう系(笑)好きなんだな~と思いつつ、

まず「ヤッターマン」
劇場公開が終わった後もなんとなく「好評」と聞いていたので期待してたんだけど、、、
買わなくて良かった~。。。(苦笑)。。。

ヒーローの衣装が、皮っぽい肉厚系になったのって、ティム・バートンの「バットマン」以降だと思うんだけど、まあそれはそれで格好いいんだけど、
ヤッターマンにその必要ってあったんでしょうか?

オープニングの「ハッチ公前」での戦いによる街の荒廃ぶり、最初から違和感満載で、そこに流れるチープなBGM(歌)がまた映像とアンバランス。
狙っていたとしたらセンスを疑ってしまいます。

その後一転、明るい色調になるんだけど、やっぱりどうにも違和感はぬぐえません。

ドロンボーメカと禁断の恋(?)に落ちて、誘爆してしまうヤッターワンとか、、、
ドロンボーメカも妙にグロテスクに見えるし。

誰(どの世代)をターゲットに制作したのかサッパリ分からない。。。
話もギャグもどれも中途半端って感じでした。
ウィキペディアを読むと「昔のヤッターマンの再現」というようなことが書いてありますが、それにしてはアプローチを間違えてるとしか思えない。。。

ただ、各キャスティングのはまりぶりは見事だと思います。
近年の実写映画は(日本もアメリカも)どれも見事な化けッぷり(はまりッぷり)だと感心していまいます。
見てないけどTVドラマの「怪物くん」もスチール写真を見る限りは、見事としか言いようがない。。。


かたや「ゼブラーマン」、もう6年前の作品になるんですね。
新作公開ということで深夜にやったのをたまたま発見しました。

こちらは面白かった。
ヒーローものに対するオマージュがいい感じに出ている。
パロディ系なのかと思ってたけど、全然そんな感じではなかった。
(ちなみに以前漫画版は少し読んだけど、そちらはちょっと趣味ではなかった。。。)

また、ヒーロー系役者の、いかにもな節回しってキライなんだけど、哀川翔にはそういうところが全然なくって、自然な(ある意味しまらない)演技をしていたのが、なお好印象でした。
あと、息子役の子の表情とかが良かったですね。

ただ、前半は面白かったんだけど、後半、特に「なんだか分からないけどパワーアップする。しまいには空も飛ぶ」という辺りはちょっとうんざりでした。。。

設定なんかもかなり面白かったんだけど、「不思議な現象」まかせにしすぎてる部分が多すぎって感じなのが残念。。。

どうせなら教頭と最初から絡ませて、「不思議なパワーアップ」もある程度理屈を付けて欲しかったですね(苦笑)。

ちなみに、新作には全然興味ありませんが、何れTVでやるときには見てみたいと思います。。。(^^;)




ギャラクシー・クエスト

2010-05-08 | 映画
これもDVD。横浜のソフマップで、確か380円で買った。

ギャラクシー・クエスト」これはツボでした(笑)。

「スタートレック」に対するパロディ映画なんだろうけど、「スタートレック」は基本的に見てないんだけど、それらを超越して「スペース活劇」が好きな人にはたまらない設定になってます。

というのが、
「ギャラクシー・クエスト」という過去の人気TV番組のファンイベントで細々と食いつないでるメインキャスト達。そこに、その番組を受信した宇宙人が“歴史ドキュメンタリー”と勘違いして自分たちの危機を救ってもらうべく主人公達をスカウトに来る。
というようなストーリー

その宇宙人達は、平和主義で戦いが出来ない(だったかな?)とか言いながら、TVドラマのよく分からない理論のドラマそのものの宇宙船や武器を実際に作り出してしまっている、とか言う辺りは方法論がパラドックス化してしまって説得力に欠けたりもしますが、まあご愛敬。

この手のパロディ映画では、やはりメル・ブルックスの「スペース・ボール」が秀逸だと思うんだけど、この映画は単なるパロディではなくて、SFファンのある種の妄想を具現化してくれたという意味でもスバラシイです。

なお、ヒロインはあの“シガニーウィバー”が演じているんですが、見終わるまで全然気がつかなかった。見事な化けッぷり(笑)。ものすごくセクシーでチープなヒロイン(クルー)を演じています。

いろんな意味でうれしくなってしまった映画でした。



ベンジャミン・バトン

2010-05-08 | 映画
4月の変な天気とは一転、5月に入ってからは夏日のような晴天が続きましたね~。
今日ちょっと崩れたけど、それでもありがたや~。。。

さて、最近見た映画のことなんかも少しずつ書いてみようかと思いました。が、
とはいえ、もうほとんど映画館には足を運んでないので、DVDか受信放送で見たものになります。(つまりちょっと古い)まずお断りm(_ _)m


で、今し方見終わりましたのが、これ「ベンジャミン・バトン
恵比寿のアトレ内にあるCDショップで、3枚3000円のカゴの中にあったので買ってみました。ま、もともと見てみたかった作品だったし。


で、実に不思議な作品でした。
まずは何といっても特殊効果がスゴイ。
年齢に対する特殊メイクといえば、私的には「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」が思い出されるのですが、あれも良かったけど、やはり最新技術にはかなわないのでしょうね。。。
しかも、それ以外の合成は割と普通な感じなので、キャラクターだけ突出して「どうやってんだ?」のスゴイ率が高くなってる(笑)


語り口的には「タイタニック」。雰囲気的には「フォレスト・ガンプ」(全然違うけど)。テーマ的に、過去見た作品からむりやり抜き出すと「アンドリューNDR114」ロビン・ウィリアムスがロボットに扮した映画でした。

で、(「で」で始まってばかり(苦笑))一番不思議に思ったのが、
おそらくこの映画は、観客の年齢によって、感じ方がまるで変わるだろうな、と思ったこと。
しかし、おそらく共感して見ることが出来ると思う。どの世代でも。

老人として生まれ、赤ん坊になって死んでいく。
映画の宣伝を見ているときから、さだまさしの「サナトリウム療養所」を思い出してましたが「歳と共に誰もが子供に帰ってゆくと 人は云うけれどそれは多分嘘だ♪」、「嘘」ではなくまさにその通りの物語でしたね(笑)

これほど最初から最後まで「死」と向き合った作品は少ないんじゃないでしょうか?

ウィキペディアを見ると、過去に2度スピルバーグが映画かを試みたようですが、彼の「A.I.」を見る限りで言うならば、その企画が実現しなくて本当に良かったと思います(苦笑)。。。

167分という結構な長編でしたが、中だるみすることもなく、またラストもステキで大好きな1本となりました。(^^)