日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(686)「ド・モルガンの法則」を「日本語」で説明すると(其のⅣ)。

2020-07-19 12:38:05 | 論理

(01)
①  PならばQである
②(PであってQでない)といふことはない
に於いて、
①=② である。
然るに、
(02)
「交換法則」により、
②(PであってQでない)
③(QでなくてPである)
に於いて、
②=③ である。
従って、
(02)により、
(03)
②(PであってQでない)といふことはない。
③(QでなくてPである)といふことはない
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(04)
③(QでなくてPである)といふことはない
④  QでないならばPでない
に於いて、
③=④ である。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
①  PならばQである
②(PであってQでない)といふことはない
③(QでなくてPである)といふことはない
④  QでないならばPでない
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(05)により、
(06)
「記号」で書くと、
①    P→ Q
② ~(P&~Q)
③ ~(~Q&P)
④   ~Q→~P
に於いて、
①=②=③=④ であるが、特に、
①=④ を、「対偶(Contraposition)」といふ。
然るに、
(07)
③ ~P∨Q
といふ「式(選言)」は、「日本語」で言ふと、
③ ~Pか、Qの、少なくとも一方は、真である。
といふ「意味」である。
然るに、
(08)
③  ~Pか、Qの、少なくとも一方は、真である。
といふことは、
③(~Pと、Qの、2つとも、偽である)といふことはない。
といふことである。
然るに、
(09)
③(~Pと、Qの、2つとも、偽である)といふことはない。
といふことは、
③(~Pでなくて、Qでもない)といふことはない。
といふことである。
然るに、
(10)
③ ~P
の「意味」は、
③ Pでない
である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
③(~Pと、Qの、2つとも、偽である)といふことはない。
といふことは、
③(Pでない、でなくて、Qでない)といふことはない。
といふことである。
然るに、
(11)により、
(12)
「二重否定律(DN)」により、
③(Pでない、でなくて、Qでない)といふことはない。
といふことは、
③(Pであって、Qでない)といふことはない。
といふことである。
従って、
(05)~(12)により、
(13)
①    P→ Q
② ~(P&~Q)
③  ~P∨ Q
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(14)
(ⅰ)
1 (1)  P→ Q  A
  2(2)  P&~Q  A
  2(3)  P     2&E
  2(4)    ~Q  2&E
12(5)     Q  13MPP
12(6)  ~Q&Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅱ)
1  (1)~(P&~Q)  A
  2 (2)  P      A
   3(3)    ~Q   A
  23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
        (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
従って、
(14)により、
(15)
①    P→ Q
② ~(P&~Q)
において、
①=② である。
然るに、
(16)
(ⅱ)
1   (1) ~(P&~Q)  A
 2  (2) ~(~P∨Q)  A
  3 (3)   ~P     A
  3 (4)   ~P∨Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  24&I
 2  (6)  ~~P     35RAA
 2  (7)    P     6DN
   8(8)      Q   A
   8(9)   ~P∨Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  29&I
 2  (イ)     ~Q   8アRAA
 2  (ウ)   P&~Q   7イ&I
12  (エ) ~(P&~Q)&
         (P&~Q)  1ウ&I
1   (オ)~~(~P∨Q)  2エRAA
1   (カ)   ~P∨Q   オDN
(ⅲ)
1   (1)  ~P∨ Q    A
 2  (2)   P&~Q  A
  3 (3)  ~P     A
 2  (4)   P     2&E
 23 (5)  ~P&P   34&I
  3 (6) ~(P&~Q) 25RAA
   7(7)      Q  A
 2  (8)     ~Q  2&E
 2 7(9)   Q&~Q  78&I
   7(ア) ~(P&~Q) 29RAA
1   (イ) ~(P&~Q) 1367ア∨I
従って、
(16)により、
(17)
② ~(P&~Q)
③  ~P∨ Q
に於いて、
②=③ である。
従って、
(15)(17)により、
(18)
「命題計算」の「結果」も、
①    P→ Q
② ~(P&~Q)
③  ~P∨ Q
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(19)
② ~(P&~Q)
③  ~P∨ Q
に於いて、
②=③ は、「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(20)
〈ヤフー!知恵袋、質問〉
twi********さん2008/9/1413:49:40
ド・モルガンの法則について
ド・モルガンの法則をほとんど日本語だけで説明できますか?
然るに、
(14)(16)により、
(21)
(ⅰ)
1 (1)  P→ Q  A
  2(2)  P&~Q  A
  2(3)  P     2&E
  2(4)    ~Q  2&E
12(5)     Q  13MPP
12(6)  ~Q&Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅱ)
1  (1)~(P&~Q)  A
  2 (2)  P      A
   3(3)    ~Q   A
  23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
        (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
(ⅱ)
1   (1) ~(P&~Q)  A
 2  (2) ~(~P∨Q)  A
  3 (3)   ~P     A
  3 (4)   ~P∨Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  24&I
 2  (6)  ~~P     35RAA
 2  (7)    P     6DN
   8(8)      Q   A
   8(9)   ~P∨Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  29&I
 2  (イ)     ~Q   8アRAA
 2  (ウ)   P&~Q   7イ&I
12  (エ) ~(P&~Q)&
         (P&~Q)  1ウ&I
1   (オ)~~(~P∨Q)  2エRAA
1   (カ)   ~P∨Q   オDN
(ⅲ)
1   (1)  ~P∨ Q    A
 2  (2)   P&~Q  A
  3 (3)  ~P     A
 2  (4)   P     2&E
 23 (5)  ~P&P   34&I
  3 (6) ~(P&~Q) 25RAA
   7(7)      Q  A
 2  (8)     ~Q  2&E
 2 7(9)   Q&~Q  78&I
   7(ア) ~(P&~Q) 29RAA
1   (イ) ~(P&~Q) 1367ア∨I
といふ「命題計算(Propositional calculus)」以外は、「すべて、日本語による、説明である」。
従って、
(01)~(21)により、
(22)
ド・モルガンの法則について
ド・モルガンの法則をほとんど日本語だけで説明する。
のであれば、
「(01)~(13)、(19)」のやうに、「説明」できる。