日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(681)「恒真式(トートロジー)」について。

2020-07-07 11:00:16 | 論理

(01)
1(1)P A
に対応する「連式(sequent)」は、
① P├ P
である。
然るに、
(02)
1(1)P   A
 (2)P→P 1CP
に対応する「連式(sequent)」は、
②  ├ P→P
である。
然るに、
(03)
① P├ P
②  ├ P→P
といふ「連式」は、
① Pなれ(然形)ばPなり。
② Pなら(然形)ばPなり。
といふ「古文」、並びに、
① Pなので、Pである。
② Pならば、Pである。
といふ「口語」に相当する。
従って、
(01)~(03)により、
(04)
① Pなれ(然形)ばPなり。
② Pなら(然形)ばPなり。
といふ「古文」に相当する所の、
① P├ P
②  ├ P→P
といふ「連式」に於いて、
① であれば、「Pである」と、「断定」してゐるが、
② であれば、「Pであるとも、Pでないとも」言ってゐない
然るに、
(05)
① Pなれ(然形)ばPなり。
② Pなら(然形)ばPなり。
に於いて、
① であれば、『場合によっては、本当であり、場合によってはウソである。』が、
② であれば、『ウソでは、あり得ない。』
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① P├ P
②  ├ P→P
といふ「連式」に於いて、
① は、『本当、または、ウソ』であるが、
② は、『である』所の、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(07)
① P├ P
②  ├ P→P
に於いて、
① であれば、├ の「左側」には「P」があり、
② であれば、├ の「左側」には「 」がある。
従って、
(07)により、
(08)
① P├ P
②  ├ P→P
に於いて、
① であれば、├ の「左側」には「何か」が有るが、
② であれば、├ の「左側」には「何も無い
従って、
(01)~(08)により、
(09)
① ├ の「左側」には「何か(仮定)」が残ってゐるならば、「その連式」は、「恒真式(トートロジー)」ではなく、
② ├ の「左側」には「何も(仮定)」残ってゐないならば「その連式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(02)(09)により、
(10)
1(1)P   A
 (2)P→P 1CP
に対応する「連式(sequent)」が、
②  ├ P→P
であるが故に、
②    P→P
といふ「論理式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(11)
1(1)  P&~P  A
 (2)~(P&~P) 11RAA
従って、
(09)(11)により、
(12)
1(1)  P&~P  A
 (2)~(P&~P) 11RAA
に対応する「連式(sequent)」が、
③  ├ ~(P&~P)
であるが故に、
③    ~(P&~P)
といふ「論理式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(13)
1 (1) ~(P∨~P)  A
 2(2)   P      A
 2(3)   P∨~P   2∨I
12(4) ~(P∨~P)&
       (P∨~P)  12&I
1 (5)  ~P       24RAA
1 (6)   P∨~P   5∨I
1 (7) ~(P∨~P)&
       (P∨~P)  16&I
  (8)~~(P∨~P)  17RAA
  (9)  (P∨~P)  8DN
従って、
(09)(13)により、
(14)
1 (1) ~(P∨~P)  A
  (9)   P∨~P   8DN
に対応する「連式(sequent)」が、
④  ├ P∨~P
であるが故に、
④     P∨~P
といふ「論理式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(10)(12)(14)により、
(15)
「番号」を付け直すと、
①     P→ P ≡PならばPである(同一律)。
② ~(P&~P)≡PであってPでない、といふことはない(矛盾律)。
③   P∨~P ≡Pであるか、または、Pでない(排中律)。
といふ「論理式」は、3つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(16)
1   (1)  (P→Q)→P   A
 2  (2)  ~P∨Q      A
 2  (3)   P→Q      2含意の定義
12  (4)        P   13MPP
1   (5) (~P∨Q)→P   24CP
1   (6)~(~P∨Q)∨P   5含意の定義
  7 (7)~(~P∨Q)     A
  7 (8)  P&~Q      7ド・モルガンの法則
  7 (9)  P         8&E
   ア(ア)        P   A
1   (イ)  P         679アア∨E
    (ウ)((P→Q)→P)→P 1イCP
従って、
(09)(16)により、
(17)
①     P→ P ≡PならばPである(同一律)。
② ~(P&~P)≡PであってPでない、といふことはない(矛盾律)。
③   P∨~P ≡Pであるか、または、Pではい(排中律)。
④ ((P→Q)→P)→P≡Pならば、Qであらうと、なからうと、PなのでPである(パースの法則)。
といふ「論理式」は、4つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(18)
(ⅴ)
1     (1)      P   A
1     (2)  ~Q∨ P   A
 3    (3)   Q&~P   A
  4   (4)  ~Q      A
 3    (5)   Q      3&E
 34   (6)  ~Q&Q    45&I
  4   (7) ~(Q&~P)  36RAA
   8  (8)      P   A
 3    (9)     ~P   3&E
 3 8  (ア)   P&~P   89&I
   8  (イ) ~(Q&~P)  3アRAA
1     (ウ) ~(Q&~P)  2478イ∨E
    エ (エ)   Q      A
     オ(オ)     ~P   A
    エオ(カ)   Q&~P   エオ&I
1   エオ(キ) ~(Q&~P)&
           (Q&~P)  ウカ
1   エ (ク)    ~~P   オキRAA
1   エ (ケ)      P   クDN
1     (コ)   Q→ P   エケCP
      (サ)P→(Q→ P)  1コCP
(ⅵ)
1  (1)P→(Q→R)                  A
 2 (2)P→ Q                     A
  3(3)P                        A
 23(4)   Q                     23MPP
1 3(5)   Q→R                   13MPP
123(6)     R                   45MPP
12 (7)   P→R                   36CP
1  (8)((P→Q)→(P→R))            27CP
   (9) (P→(Q→R))→((P→Q)→(P→R)) 18CP
(ⅶ)
1  (1)  ~P→~Q       A
 2 (2)      Q       A 
  3(3)  ~P          A
1 3(4)     ~Q       13MPP
123(5)   Q&~Q       24&I
123(6) ~~P          35RAA
12 (7)   P          6DN
1  (8) Q→P          27CP
   (9)(~P→~Q)→(Q→P) 18CP
従って、
(09)(17)(18)により、
(19)
例へば、
①     P→ P                                   ≡PならばPである(同一律)。
② ~(P&~P)                                  ≡PであってPでない、といふことはない(矛盾律)。
③   P∨~P                                   ≡Pであるか、または、Pではい(排中律)。
④ ((P→Q)→P)→P                          ≡Pならば、Qであらうと、なからうと、PなのでPである(パースの法則)。
⑤   P→(Q→P)                 ≡Pならば、Qであらうと、なからうと、Pである(ルカジェヴィッツの公理Ⅰ)。
⑥  (P→(Q→R))→((P→Q)→(P→R))≡Pならば、QならばR。であるならば、PならばQである、ならば、PならばRである(ルカジェヴィッツの公理Ⅱ)。
⑦ (~P→~Q)→(Q→P)                      ≡Pでないならば、Qでない。であるならば、QならばPである(ルカジェヴィッツの公理Ⅲ)。
といふ「論理式」は、7つとも、「恒真式(トートロジー)」である。