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Lush Life/John Coltrane

2012-05-07 18:06:37 | 日記
久々のブログ更新、最近ネタに事欠く(笑)。
いざ書くとなると気合を入れすぎてしまい、日常のささいな
出来事や気づきを書くことをわすれていた。
というわけで、今日は軽めにいこう。


『Lush Life/John Coltrane』

いつもギタリストのレコードばかり聴いているのだが、
こういった自分の担当楽器とはちがう編成のCDが時々無性に聴きたくなる。

私だってリラックスしながら聴くことを純粋に楽しみたい時もあるさ。

こういう比較的リラックスしたコルトレーンが好きだ。
少人数編成でスカスカした空間が実に心地よい。

「Trane's Slow Blues」などはピアノの伴奏もなく、
ベースとブラシのドラムだけをバックに自由に演奏している。
それなのにすごく存在感があるし、本当に演奏を楽しんでいるのが
よくわかる。

以前はギターやピアノは基本伴奏楽器であり、サックスやトランペットの
ようにメロディ楽器としては不向きなような気がしていた。
もちろん現代のジャズ・ギターはアンプを通して演奏されることがほとんど
だし、いろんなエフェクターを使えば、伸びやかなトーンだってだせる。
ただ、サックスやトランペットに比べて圧倒的に存在感に欠ける気がしていた。
だから、自分としては、存在感を補うという意味で単にシングル・トーンのみの
演奏をさけていた。

「そんなもの、いいわけにすぎん!」

師匠のゆうぞうさんは一喝(笑)。

まあ、このレコードを聴いていると彼の云わんとしていたことがよくわかる気がする。

テーマにしても、ソロにしてもメロディーを演奏するということは、
自分の奏でるトーンに「のる」ということであり、さらには「楽しむ」こと
なのだと思う。逆に自分のトーンを楽しめないとするなら、それは存在感の
ない演奏になってしまうのだと思う。

言うは易し行うは難しというが、よほどひとつひとつのトーンに気を
配らねばならないということだ。シンプルであればあるほど難しい。
ただ、それをものにできれば、ある意味無敵である(笑)。

っと、またもや悪い癖で楽しんで、リラックスして聴いているつもりが、
分析的、ミュージシャン的な思考をしている自分がいる(笑)。

まあ、それはそれとして「演奏することを楽しむ」ためには、
「聴くことを楽しむ」ことも大切だと思った次第である。


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