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子育て

2013-12-16 16:47:58 | 日記
子供が生まれてまだ2カ月に満たないのだが、とかく子育ては大変である。

男の私がいうセリフではないのかも知れないが、
24時間、子供の面倒をみている妻の様子をみるにつけそう思う。

とにかく「セオリーが通用しない」のことが多すぎる。

本を何冊も読み、インターネットで検索しまくり、
ある程度のセオリーを学び、それにしたがうのだが、
どうやったって本に書いてあるようにうまくいかないことが多い。
お医者さんによって、また本によってその対処法が異なることもある。

たとえば、オヘソは私たちが子供の頃は、ベビーパウダーを
パタパタはたいたりしたものだが、現代では、パウダーが
赤ちゃんの肺に入ったりする弊害もあるらしく、基本は消毒液を綿棒に
浸してきれいにしてやる。古い助産師さんはパウダーを進めるが、
若い助産師さんなどは「絶対にやめろ」という。

1日のマックスのミルクの授乳量、一度に与えるミルクの量などは
母乳の量によっても異なってくるのだが、補助的に与えるミルクの
量はお医者さん、助産師さんによってまちまちだ。
また母乳の量が1日中、一定であることはあり得ない。
多少の増減は調整してよいのだろうが、母乳がどのくらいでたのかを
判断することはとても難しい。
赤ちゃんの様子をみて判断するしかないのだが、赤ちゃんというのは
実はたとえ満たされていても、ミルクを与えれば飲んでしまうものなのだ。
それなのに無制限に与え続けていると肥満児になってしまう。

「満ち足りていれば(おっぱいも、おむつも)赤ちゃんは泣き止む」という
助産師さんもいるが、私も80%くらいは同意するが、20%くらいのところで
同意できないものがある。かたや与えるミルクの量を制限されて、
「そして赤ちゃんが泣き止まないのは何かが足りないせいだ」といわれて
しまうと、いわゆる「よく泣く」赤ちゃんをもつ母親は精神的にどんどん
追い込まれてしまうだろう。
赤ん坊の泣き声というのは「胸が切り裂かれる」ように心に響くものだ。
こうして母親は自分の育児に自信がもてなくなってしまう。
そんな時に旦那に「お前は子育てが下手だ」などといわれようものなら、
それこそである。旦那を蹴飛ばすことができるような強い人ならいいが、
だまって耐え忍ぶ女性にとっては、それは地獄である。

『育児の百科/松田道雄著』(岩波文庫)にも「よく泣く子」について
書かれているが、20人に一人くらいの割合でそういう子がいるらしい。

この記述を読んだ時、かなり精神的負担が軽減された。
病気でもなんでもない、子育てに問題があるわけでもない、
ただそういう子がいるのだ、と思って柔軟に対処しようと思った。

思うに、最近の育児のセオリーは禁則が多すぎる気がする。
そして禁則が多い割には、それを回避する手段を十分に提供しているとは
いえない気がする。

それでも泣き止まない赤ちゃんに対しても、「だっこする」、「湯冷ましを与える」、
「砂糖湯を与える」、いや、「ミルク、おっぱい以外は与えてはならない」
「車にのせる」、「外気にさらす」等諸説紛々、はたまた、「なんとかしてしのぐ」…と、
こうなってくると、あまりに非科学的な根性論で、本をビリビリに破いてやりたい
くらい腹が立ってくる。

結局のところ、個体差に応じて、様々なセオリーを使いわけてゆくしかないのだと
思う。

それにしてもここ2カ月に満たない苦労の中ではあるが、
なんとなくわかってきたこともある。
この子なりのセオリーが少しは見えてきた気もしている。
もちろん「子育てにセオリーが通用しない」ということも。

なによりも子育ては大変だけど、それは苦しみではなく喜びなのだということが
実感できるようになってきた気がする。



この子にはスリングは効いた!



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