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鎌倉芸術館

2009-12-08 18:09:25 | 日記
オフィスの近所に「鎌倉芸術館」がある。
年に1回くらいは、行っている気がする。
別に近いからだけではなく、素晴らしいコンサートをやっているからだ。

・忌野清志郎
・矢野顕子
・マリノ・フォルメンティ(現代音楽のピアニスト)

とか…。

忌野清志郎さんは、もう一曲目(トランジスタ・ラジオ)から、
ボロボロ涙を流しながらみた。
青春のもっとも多感な時期にすごく影響を受けた人だった。
コンサートの最後には「ゆず」のなんとかさん(名前忘れた)も
ゲストで飛び入り参加し、最高に楽しかった。
清志郎さんを見たのは全部で3回。

武道館でのRCサクセションのコンサート、

中野サンプラザでのソロコンサート
(現在のソフトバンクがJ-Phoneになる、
その前の東京デジタルフォンの頃だから随分と前だけど。)、

そしてデビュー30周年記念ツアーの鎌倉芸術館でのコンサート。



今年彼が亡くなったのをニュースで知った時は本当に悲しかった。まじで泣いた。
(今、この記事を書いている真っ最中でも、背中が震える。
悲しいとかではないのに…、なぜだろう??。)


そして矢野顕子さんも、すごくよかった。
象徴的な演奏、母性のかたまり、というか、暗く深い海のような、
渦潮のような、怒涛の海のような…。
とにかくものすごいピアノを弾く人だった(歌はピアノとは対照的に明るいのだけど)。
シンセサイザー奏者とのコラボだったのだけど、やはりYMOの印象があるからか、
アコースティック・ピアノとの合奏も、まったく違和感がない。
すべてひっくるめて、独自の世界観を構築している。
かのパット・メセニーは彼女の大ファンであり、彼女のために1曲ささげている。
もう、世界的に有名なアーティストの中のアーティスト。


マリノ・フォルメンティは鎌倉ケーブルテレビが主催の公演で、
無料だったからいったのだけど、これが、すごいどころの話ではなかった。
クラッシックの世界的な演奏家のレベルってこんなにも高いとは知らなかった。
もう、私などの感性の遥かかなたにいる。
クラッシックというとインプロビゼーションが風化してしまっている感があるが、
それは完全に自分の勘違いであった。
即興演奏から多くの名曲が生まれているのだし、
瞬間的に作曲するか、時間をかけて作曲するかの違いなど、
あれほどすごい演奏の前では、もはやどうでもよいことのように思えた。


そういう印象深いコンサートが多いが、

実は行きそびれているものが多数ある。

ひとつは、
・仲井戸麗市さんの詩の朗読会

もうひとつは、
・ジョージ・ベンソン

もうひとつは、
・パット・メセニーとブラッド・メルドーのトリオ

私はパット・メセニーの大ファンでありながら、これを見逃した。
いわゆる企画もので、あんまり惹かれなかったのだが、
後になにげに二人のCDを買って、深く後悔することになった。

パット・メセニーはもう世界的に有名なアーティスト。
一方でブラッド・メルドーは新進気鋭の若手アーティスト、

ところがどっこい!

CDではメセニーのプレイを遥かに凌駕するところがいくつもあった。
すごく貫禄がある。

「うわー、すごい人たちを見逃しちゃったなー」

もう、チャンスがないかも…、そう思うと悔しくて夜も眠れない。


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