先日、近所のお寺の仏像彫刻教室にいった。
もう始めて半年になるが、一向に光がみえてこない。
奥が深すぎて、果てしない道が続く気がする。
いい加減しんどくなってしまった。
それでも続けていれば何かある、と教室に行った。
かよっている生徒さん全員はもちろん未経験者ばかりで、
やはり、皆さん同じように苦しんでいるようだ。
それで、今回は生徒さんで話し合って、結局、
「皆で焦らずマイペースで続けて行こう。」
ということになった。
仏足から始まって、地紋彫り、そして仏手と進んでゆくのだが、
早い人はもう仏手をやっている。遅い人はまだ仏足である。
自分はというとちょうど、仏足から地紋彫りに移るところだ。。
遅れをとっていることがつらいのではなく、仏足ですら、
まだ長いトンネルから抜け出せずにいるのに、
中途半端に地紋彫りを彫っていることに気がひけるというか、
地紋を彫りながら、足のことばっかり考えている。
それでも先生は「先に進みなさい。」という。
確かに、地紋彫りをやっていると仏足を彫っていた時に
見えなかったものが見えてくる。
地紋彫りをやるようになってから、仏足の彫り方が随分変わったのだ。
ひとつのことを懸命にやってみて、壁にぶち当たったとき、
そのひとつ先のステップに移ってみるというのは、理にかなっている
のかも知れない。
そういわれれば、先生だって我々以上に未だに足を彫っているじゃないか。
仏像の一体はそうやって作られてゆくものだから。
足はもう卒業したからといって、足を省略するわけにはいかないもんね(笑)。
要はやり続けるということだ。
いつも、先生にいちばん最近につくった足とか地紋とかを見ていただくのだが、
そんなわけで、今回は足と地紋の両方を見ていただいた。
毎回、彫っていると手詰まりというか、手がとまってしまう時がある。
この先、どう彫り進めていけばよいか全く見えなくなるのだ。
それでも、ちまちま彫り続けていると、今度はペッタリした、ぺらぺらな
足になってしまう(Oh! My God!)。
「こんなん、できちゃいました~」
と笑顔でごまかしながら先生に見せる。
(…)
先生は一体何をかんがえているのか…。
なんと、これ以上、どこ削ったらいいの~の私の駄作に対して、
容赦なく刀をいれたではないか!
「もう、彫るところないでしょ~!!」
先生は一言、
「木彫りは彫ることによって厚みをだすのです。」
だって…。
なんと深い言葉か…。
刀を握るということは、結局、自分の迷いを断ち切るということだ。
毎回、本当に学びがある。
だから、止めたいとおもっていても、つい自分も教室にかよって、
刀を持ってしまう。
だって、まだまだ切り落とさなければいけない煩悩が、
堆積しているからね~。
自分でいうのもなんだが、
「全くメタボリックな人生やね~。」(笑)
翻訳会社オー・エム・ティの公式ウェブサイト
もう始めて半年になるが、一向に光がみえてこない。
奥が深すぎて、果てしない道が続く気がする。
いい加減しんどくなってしまった。
それでも続けていれば何かある、と教室に行った。
かよっている生徒さん全員はもちろん未経験者ばかりで、
やはり、皆さん同じように苦しんでいるようだ。
それで、今回は生徒さんで話し合って、結局、
「皆で焦らずマイペースで続けて行こう。」
ということになった。
仏足から始まって、地紋彫り、そして仏手と進んでゆくのだが、
早い人はもう仏手をやっている。遅い人はまだ仏足である。
自分はというとちょうど、仏足から地紋彫りに移るところだ。。
遅れをとっていることがつらいのではなく、仏足ですら、
まだ長いトンネルから抜け出せずにいるのに、
中途半端に地紋彫りを彫っていることに気がひけるというか、
地紋を彫りながら、足のことばっかり考えている。
それでも先生は「先に進みなさい。」という。
確かに、地紋彫りをやっていると仏足を彫っていた時に
見えなかったものが見えてくる。
地紋彫りをやるようになってから、仏足の彫り方が随分変わったのだ。
ひとつのことを懸命にやってみて、壁にぶち当たったとき、
そのひとつ先のステップに移ってみるというのは、理にかなっている
のかも知れない。
そういわれれば、先生だって我々以上に未だに足を彫っているじゃないか。
仏像の一体はそうやって作られてゆくものだから。
足はもう卒業したからといって、足を省略するわけにはいかないもんね(笑)。
要はやり続けるということだ。
いつも、先生にいちばん最近につくった足とか地紋とかを見ていただくのだが、
そんなわけで、今回は足と地紋の両方を見ていただいた。
毎回、彫っていると手詰まりというか、手がとまってしまう時がある。
この先、どう彫り進めていけばよいか全く見えなくなるのだ。
それでも、ちまちま彫り続けていると、今度はペッタリした、ぺらぺらな
足になってしまう(Oh! My God!)。
「こんなん、できちゃいました~」
と笑顔でごまかしながら先生に見せる。
(…)
先生は一体何をかんがえているのか…。
なんと、これ以上、どこ削ったらいいの~の私の駄作に対して、
容赦なく刀をいれたではないか!
「もう、彫るところないでしょ~!!」
先生は一言、
「木彫りは彫ることによって厚みをだすのです。」
だって…。
なんと深い言葉か…。
刀を握るということは、結局、自分の迷いを断ち切るということだ。
毎回、本当に学びがある。
だから、止めたいとおもっていても、つい自分も教室にかよって、
刀を持ってしまう。
だって、まだまだ切り落とさなければいけない煩悩が、
堆積しているからね~。
自分でいうのもなんだが、
「全くメタボリックな人生やね~。」(笑)
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