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音楽一家

2009-12-23 15:28:58 | 日記
父は英語の教師だった。
当時の人(戦中世代)としてはとてもモダンな考え方をしていた。
ロマンチストな上にキザな人なので、保守的な田舎の同級生からは
少し敬遠されていたところもあったようだ。
しかし、彼はそういう自分を誇りとして生きていたと思う。
また、その時代の英語教師としては珍しく、英会話ができる。
というか、外国人教師を招いてディスカッション形式の斬新な授業を
していたので、できるようになった、というのが正しい。

そういう人だったから、ギターも弾くし、アコーディオンも弾く、
また、歌もうたうし、ピアノも弾く。
そして、ジャズをこよなく愛する。演歌はほとんど聴かない。

今、自分がギターを弾くようになって、父の楽器を演奏する技術は
半分インチキだと思う。しかし父のそういう素地があってこそ、
私は小さい頃から音楽に親しんできたことには間違いない。
音楽一家とはとてもいえない。だって誰ひとり専業的音楽家は
いないから(笑)。

だけど生活の中に音楽が当たり前にあった。

そんな父だから、一度、私の家に遊びにきた時、
朝から私と二人で歌をうたって、ギターを弾いている姿を
うちのかみさんが見て、驚愕していた。

我々にとっては、常に傍らに置いてあるギターをおもむろに
弾き始めるということは、当たり前の光景である。

そんなわけで、私はよっぽどのことがない限りはギターの練習を
しない、というかした記憶がない。
だからライブ演奏は月2、3回ペースで10年以上やってきたが、
まったく練習をしたと思ったことは数えるくらいしかない。

それでも、多分人の数倍ギターにはふれていると思う。

日常、仕事でパソコンの前に向かっているが、ふっと思い起こして、
ギターを弾いて、また脇において、パソコンのキーボードを打つ、
という感じだ。

これが、パソコンではなくて、ピアノだったら、さぞ巧くなっているんだろうな
と思うが、ピアノは未だによく弾けない。

先日思い立ってNHK教育の国府さんのテキストを買ってやってみたが、
手がつりそうになって、腱鞘炎にでもなったら「こりゃ、まずい」
ということで結局は中座した。

それでも、ピアノが弾けるようになりたいな、といつも思っている。

こう、どこかのキーボード奏者のように、シンセサイザーとか、電子ピアノとかを
何台も上下にならべて弾いている姿はかっこいい。
そこにパソコンのキーボードを置いておきたいくらいだ(笑)。


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