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マイケル・ナイマン:コンチェルト

2011-04-02 19:49:30 | CD


マイケル・ナイマン:
・サクソフォーンとチェロのためのダブル・コンチェルト
・ハープシコードとストリングスのためのコンチェルト
・トロンボーンとオーケストラのためのコンチェルト

サクソフォーン;ジョン・ハール
チェロ;ジュリアン・ロイド・ウェッバー
ハープシコード:エリーザベト・ホイナツカ
トロンボーン:クリスティアン・リンドベルイ
指揮;マイケル・ナイマン
フィルハーモニア管弦楽団
マイケル・ナイマン・ストリング・オーケストラ
BBC交響楽団

EMI: 7243 5 56487 2 3



 学生時代、知人がマイケル・ナイマンのこのCDを貸してくれました。ですが私は最初の一曲を聴いただけで次の日に返してしまったのです。というのも最初の「サクソフォーンとチェロのためのダブル・コンチェルト」を聴いただけで気に入ってしまい、購入してしまったからです。

 マイケル・ナイマンは「ピアノ・レッスン」などの映画音楽でも有名です。その音楽は、クラシックの文脈で言うとミニマル・ミュージックと言えますが、ポップスやイージーリスニングの側面も大きく、斬新さと耳ざわりの良さを持っています。

 私が一発で気に入った「サクソフォーンとチェロのためのダブル・コンチェルト」はマツダUKの委嘱作品とのことで、ドライブに合うような爽やかな曲です。収録されている他の2曲と比較すると、簡潔で苦みの少ないさっぱりとした後味です。全体の構成は簡潔ではあるけど、部分的な構造は単純ではなく、ケレン味のある通好みな要素もあって飽きることがありません(どの曲でもそうですが)。



 収録されている他の2曲もいいですよ。「ハープシコードとストリングスのためのコンチェルト」はハリガネ系ガチャガチャ音楽。現代曲に欠かせないハープシコード奏者ホイナツカが叩き出す謎連符がたまりません。「トロンボーンとオーケストラのためのコンチェルト」は、まるで、一撃必殺の攻撃力を持つスズメバチ(トロンボーン)vs 集団で取り囲んで蒸し焼きにするミツバチ(オーケストラ)、というケンカ腰協奏曲。こちらもリンドベルイの超絶技巧が楽しませてくれます。

 三曲三様で気持ちに刺激を与えてくれるディスクですが、新年度となった4月にマッチしているかもしれません。


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