すでに各紙朝刊が報じているように、アラブ世界を代表するエジプト人監督、ユーセフ・シャヒーンが、7月27日、脳出血で死去した。享年82。
坂本安美さんが「カイエ」用のインタビューをするのに、臨時のスチール係を買って出て、帝国ホテルまで付いていったのは、『炎のアンダルシア』(1997)のプロモーションで来日した時のこと(1998年初頭?)だから、もう10年前となる。あの頃はまだ当然のことながら、巨匠の溌剌とした姿があった。取材するこちら側が元気をもらったほどだった。
去年の今ごろ、アントニオーニとベルイマンが同時に亡くなったが、残念ながら映画界は、またしても偉大な作家を失うこととなってしまった。今の中堅作家がいっこうに巨匠に登り詰めてくれないので、巨匠の数が少なくなるばかりだ。
坂本安美さんが「カイエ」用のインタビューをするのに、臨時のスチール係を買って出て、帝国ホテルまで付いていったのは、『炎のアンダルシア』(1997)のプロモーションで来日した時のこと(1998年初頭?)だから、もう10年前となる。あの頃はまだ当然のことながら、巨匠の溌剌とした姿があった。取材するこちら側が元気をもらったほどだった。
去年の今ごろ、アントニオーニとベルイマンが同時に亡くなったが、残念ながら映画界は、またしても偉大な作家を失うこととなってしまった。今の中堅作家がいっこうに巨匠に登り詰めてくれないので、巨匠の数が少なくなるばかりだ。