どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

トット・ボトットとちいさなたてぶえ

2022年09月26日 | 絵本(外国)

    トット・ボトットとちいさなたてぶえ/ローラ・キャソン・作 アーノルド・ローベル・絵 こみやゆう・訳/好学社/2022年

 

 おとうさんがかってきてくれたちいさなたてぶえ。トット・ボトットは、ジャングルの おくふかくまでいって、インドボダイジュのきのしたに すわり ぴーぴーひゃらりー ぴーひゃらりーとふえをふいて、「ともだち でてこい でてこいこい。でてきて ぼくと あそぼうよ!」と、いいました。

 するとかえるが、けろけろっとなきながら やってきました。

 ムクドリは ばさばさ とんできました。

 ヘビたちも しゅるしゅるっと やってきて

 マングース、クジャク、オウムからトカゲ、サルたち、こどものぞうまで。

 そして、さいごにあらわれたのはトラ。

 逃げ遅れたトット・ボトットは、インドボダイジュによじのぼって難を避け、トラがいなくなると たてぶえを もったまま、ヤシの葉でできた家へ。

 

 すごく単純ですが、小さな子は、つぎになにがでてくるか興味をもてそう。トラもみんなと、遊びたかったのかな?

 原著は1970年発行。インドボダイジュがでてきて、絵の建物はインド風。幼児向けですが動物の群れの描き方には、妥協がありません。