四季優彩 Annex

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不運の蒸気機関車 E10 後編

2018年10月05日 07時46分12秒 | まち歩き

引き続き、青梅鉄道公園に保存されているE10形蒸気機関車です。

この機関車は非常に変わっているのです。

先ずは動輪の数です。

一般的に旅客用蒸気機関車の動輪の数は3組です。

例えばC11(下の写真)やC57、C62と言ったお馴染みの機関車は動輪が3組となります。

また、早さより牽引力を重視しているD51の様な機関車は動輪が4組となります。

お分かりの通り、動輪の数が2組なら「B」、3組なら「C」、4組なら「D」となるのです。

E10は「E」ですので、動輪の数は5組となります。

板谷峠の様な急勾配に対応するために5組の動輪を持つようになりました。

そして、カーブを曲がるために前から3組目と4組目の動輪にはフランジがありません。

更にトンネルの多い板谷峠から乗務員を守るためにボイラーを後ろにして走るような設計になっております。

普通の機関車は煙突のあるボイラー側が前面となりますが、E10はこちらが前面(顔)となります。(下の写真)

それ故、炭水車のない異例の巨大タンク機関車となったのです。

青梅鉄道公園 その1

青梅鉄道公園 その2

不運の蒸気機関車 E10 前編

 

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