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学ぶ精神

2008-02-15 22:36:33 | 
ポスター騒動の「蘇民祭」に報道陣170人 岩手(朝日新聞) - goo ニュース

JR東日本がポスターの張り出しを断った騒動で注目された岩手県奥州市の「蘇民祭」が、13日夜半から開かれた。14日早朝まで8時間以上にわたる「裸の男と炎」の奇祭に、例年の3倍に膨れあがった報道機関47社、約170人も含め、大勢の見物人が詰めかけた。

この日は日中も気温が零下の真冬日。五穀豊穣(ほうじょう)を願い薬師堂などを回る祈願祭が始まると、「ジャッソウ、ジョイヤサ」のかけ声が境内に響いた。


物議を醸したこの話題ですが、何はともあれ、無事に開催されてよかったですね。
今や、地方の祭りや伝統行事が観光の目玉になることは珍しくありません。
本当は、伝統行事と観光名所ってのはあまり相容れない存在だと思うんですよね。
伝統は地域内の…あくまでも地域内のものであって、地域に馴染みのない人間を集める観光というのとは、やはり違います。
伝統に「公共性」がないとはいいませんが、地域内の人が了解していれば、ある程度の無礼は許されます。
しかし、そこに多くの人が集まると一般的なルールが適用され、それまで認められていた行為ができなくなることがあるようです。
観光は立派な産業で、それを目当てにお客が来ることによって経済が潤うわけですから、地域としてはちょっとした無礼御免よりもそっちの方を向いてしまうことが多いですね。
伝統や地域文化というものが、果たしてそれでいいのかと言いたくもなります。
考えようによっては、そんなお金で地域の伝統を切り売るような真似が正しいのかともいえましょう。
でも、お金がないと行事自体も成り立っていかない世の中ですから、それも致し方ないのかなと思ったりもします。

まぁポスターなんかの場合は広い範囲に張り出されるわけですから、見たくなくても見てしまう人のことを考慮しなければなりません。
しかし、行事の本番は違います。
見たい人だけ、参加したい人だけがくればいいわけですから、行事のことを事前に学び、どのようなものかを知った上でくることは、これは無礼以前のマナーですよ。
よく知りもせずにやってきて、「なんて卑猥な祭りなんだ」って憤慨しても、どうよって感じではありませんか。
きっと法的にも自治体や地域に落ち度があるといわれるんでしょうけど、わたしに言わせれば
「よく知りもせずにやってきたあなたもよくないのでは」
という感じですね。
ふらっと立ち寄る場合もあるでしょうが、本当は伝統行事はもっとその存在が重くあるべきなんだろうと思うんですよ。
その行事について、よく学んできてこその伝統行事の鑑賞なんだろうと思います。

今の世の中、やっぱり自分から学ぼうとしない人間が多いですよ。
わたしもそうですけどね、もっと主体的に学ばなければいけません。
今の国会の情勢だって、マスコミ操作の賜物ですから。
「新聞・テレビがそういってたから…」
ではなく、
「わたしの情報によるとこうだから、わたしはこう思う」
それがリテラシーってものではありませんか。
正しい知識と自分の判断力(正しくても、間違ってても)。
これが大事だと思います。…まぁ問題は、知識の得どころですけど。

そうはいっても、自分自身もまだまだ勉強不足。
常に学ぶ精神を持ち続けていこうと思います。


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