結局、第2回B-1グランプリは富士宮やきそばの2連覇、来場客数25万人を記録して終了しました。
前回開催地の面目躍如、B級グルメの雄・八戸せんべい汁が2位につけ、人気が高そうで、かつわたしが注目していた富良野オムカレーと奥美濃カレーは、意外や意外、ベストテンにすら滑り込めませんでした。
わたしも、その25万人のうちの一人だったわけですが、当初、B-1グランプリHP上での予想来場客数が10万人だったということで、実に2.5倍にも及んだわけです。
来場客数の予想は、難しいと思います。特に、まだ二回しか行っていないイベントです。予想外に終わったことは、しょうがないと思います。
まず第一の問題は、会場です。
浅間大社は、非常に地位が高い神社です。しかし、決して広い神社というわけではありません。甲府の武田神社と同等か、それよりもちょっとだけ大きいぐらいです。
しかも、鳥居から本堂までが一つになっているわけではありません。
多くの寺社仏閣と同じように、横路地が入り組み、道路で分断されているのです。特に、流鏑馬神事が行われる浅間大社は、流鏑馬道もあります。
参道は広いとは言えず、小説の中の縁日を思い出させるほどの狭さです。
会場となった湧玉池の広場は、グラウンドのような砂地。しかも、グランプリ当日は広場中央にステージとテントが張られ、2割ぐらいは占領されています。
ただでさえ広くない広場に、ステージと食事用テント、あと各出店団体の料理用ブースが立ち並びます。
そこにわらわらと群がる人々。じりじりと照りつける太陽。ときどき吹く風と来れば、砂埃がびゅうびゅうと巻き上がるのは当たり前です。
より地面に近い子どもはかわいそうだし、食事も不潔になってしまう。衛生上、よろしくありません。おいしさも半減です。
予想外に照りつける太陽は、長蛇の列に並ぶ人々の体力を奪います。
もし雨が降っていたならば、どうなっていたことだろうかとどきどきものです。
屋外でやることで、祭りっぽさを演出したかったのかも知れませんが、それでも25万人をかき集めることができるイベントですから、次回からはできるだけ広い屋内で行ってほしいですね。
あとは、いかに人を分散させるか。
入場を有料化してはなどという声も聞かれますが、それも一つの手です。料理自体の単価が安いので、100円でも200円でも取れればいいなぁと思います。
池袋のナンジャタウン内フードコートは、まずナンジャタウンへの入場が必須になります。そこまでして食べたくない人は入らず、それでも食べたい人は入る仕組みです。
完全営利企業のナンジャタウンとは違うかも知れませんが、考慮してほしいですね。
そうですね…例えば、入場券をうちわ型にして、100円で売るとか。冬場なら、ホッカイロホルダー型にして、200円ぐらいで売るとか。
口でいうのは楽なんですけどねぇ、投資コストなどを考えると難しいかも知れませんね。
そして、投票方式の見直しは必須ですね。
投票は、店で渡される割り箸を投じる形で行われ、採点はその重さによるのですが、中には箸を使わずにさじや串で食べるものもあるわけですよ。カレーとか、やきとりとか。
はしを使えば、割り箸に水分がたまって重くなります。特に、やきそばとか水餃子とかはそうです。例え、微々たるものであっても、地域の威信をかけて行われる「競技」ですから、“微々たる誤差”でもあってはならないと思うのです。
それに昨今のエコの時勢から、明らかに逆流しています。「アバウト」でいいなら、電子投票がいいのではないでしょうか。とくたいを持ち込んで、ボタンを押す方式にするとか。
それから出品料理です。
結果を見て、これが一概に言えないことはわかりましたが、あえていわせていただくと、一つの土俵で戦わせることが、苦しい料理があるのではないかということです。
例えば、行田ゼリーフライ。これはおかずです。実にうまいおかず。おやつにもなりそうです。
しかし、奥美濃カレー。これは主食です。実にうまい主食。おやつにするには、やや難しそうです。
きっと、ゼリーフライを奥美濃カレーに入れたら、すんごいうまいと思うんです。
いや、ちがう。そういうことではなくて。
いうなれば、ゼリーフライはフライ級、せんべい汁はミドル級、奥美濃カレーはヘビー級といえるのではないでしょうか。
例えば、どんぶりご飯の上に千切りキャベツを敷き詰め、その上にゼリーフライを3つぐらいのせて「ゼリーフライ丼」とすれば、これは立派なヘビー級戦士ですよ。
しかし、ゼリーフライだけではやきそばやご飯ものに勝ち目があるとは思えないのです。
大食いならまだしも、味の満足度を競うこのグランプリでは、ゼリーフライがカレーややきそば連に勝てるとは思えないのです。
同様のことが、やきとりやホルモン焼きにも言えます。
ミドル級ながら2位に食い込んだせんべい汁ほどのパワーを持つには、やはりゼリーフライたちは力不足なのです。
やはり、土俵を分けるべきだと、Kと話をしたのです。
B-1フライ級グランプリなんつって、フライものばかりを集めた大会を開くとか。
…まぁ、あまり広げすぎるとよくなさそうなんで、これはいいです。どうでも。
あと、贅沢を言わせてもらえば、甘いものが欲しかったですね。
甘味B-1とか、探せばありそうですからね。さすがに、ヘビー級相手には勝てそうもありませんが、やったら面白そうです。
と散々いってきましたが、これを個人ブログ止まりにするのが、わたしの小心者のところ。
出世とか、功名を成さないゆえんでしょうなぁ。
どこぞの山猿がほざく、戯れことに過ぎないのです。
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